吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

桃は別の夜に泣く

近所の果樹園さんはこの時期大忙しです。
桃がどんどん赤ちゃんのお尻みたいにピーチ色です。
あっ、ここは桃の話だからピーチとかけると
普通すぎて全然面白くない奴の言い回しになっちゃうな。

まっいいや。
さて、この桃は実は大雨が降るとこの時期下にぼたぼたと落ちて
落ちた桃は売り物にならないのです。
自然相手の果樹園さんの商売は本当に大変です。
この辺りではその苦労を一般人はいつも見ているので、
落ちた桃を拾って持って帰る人は一人もいません。

なぜなら、自然の神様のバチが当たるからです。
こんな愚かな私でさえ、朝散歩中に誰が見ていなくても
それは絶対にできませんよ。
バチが当たるからです。
あっここも2回言わなくてもよかったな。

ほらね、ぼたぼた落ちとるでしょ。
味はいいのに傷がついて駄目なんです。
この時期は、近所の農家がそれぞれにたくさん桃をくれるんです。
ありがたいことです。
もぎたては、とても美味しいんです。

梅雨の時期の雨はきついです。
頭や色んな所の古傷が痛み出すんです。
湿気を身体が感じ取る。

あまりに蒸し暑いので駅前の古いパーラーへ家族を連れて行きました。


個人店で商売していると、個人店へ足が向きます。
そうしないと自然の神様が自分を見ていて、
自分の店にもお客さんが足を運ばない気がするからです。

週に一回は家族で居酒屋へ食べに行きます。
居酒屋はどこも今大変なんです。
知らない店でも、どんな店でも小さな良い部分があるのです。
その小さな部分を見つけるのがじつに面白い。
ほったらかしにしてくれる店がいい。

家計はかかるけども、食事と会話と笑いはとても大切だ。
損しても頑張る近江商人の商売を尊敬しています。
これは無償にもつながる哲学ですな。
愛と優しさは無償じゃなきゃ
お金があっても100%一生幸せにはなれませんし、
自分も変われません。

なるべく、ファミレスやコンビニで食べません。
調味料が身体に悪いからです。
チェーン店の味はツーンときます。
あれらのタレは、保存用の色んな化学調味料が多すぎるからです。
個人店のお店はそういうのはあまり使いません。
ですから、昔から夜の外食は居酒屋へ行きます。

美味いなぁ美味いなぁとニヤニヤで
パフェを食ったあとに
店の裏方仕事で8月のカレンダー製造です。
店のモノはぜんぶ自分たちで作っているのだす。

そうしないと高知出身のリーダーイトウがうるさいのだす。
「こらっ早く店に来い!ぼけ!」と、いつも言われますが、
電話で笑かしながら最後に
「ロナも怖いし東京は暑い」と電話を切ります。
自然の神様のバチが当たらないように、
私も一生懸命やっています。


桃は別の夜に泣くといいます
わたしも、そうなんです。
では、今日はロニー・ジョンソンさんの
「別の夜に泣いている」
別訳ではAnother Night To Cryをお送りします。

この司会者のゆるゆるの間が最高でたまらんのです。
日本人にはできませんよ。
ロニー・ジョンソンさんの演奏後の間も見てください
「えっ?うんうん、わかって、えっなに?なんで、えっ?」
みたいな、チラチラ見るくだりは出せませんよ。
素晴らしいです。

んじゃ
あっでぇう〜
カタロニア語でさようならです。

ジョンソン師匠 あっでぇう〜

ジョンソン師匠(笑)