吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

コンドルは、飛ばない。直感で浮いているだけだ。

今朝新聞を読んでいたら、
国際科学研究グループがコンドルの飛行距離を科学雑誌に発表したとあった。
コンドルは体重が16kgで、鳥類では相当重いらしい。
(以下こんちゃんと呼ぶ)

こんちゃんは、気流に乗れば5時間羽を動かさないで飛べる。
ふわっさぁ〜っ、ふわっさぁ〜っと。
仕事もせずに気持ちよさげに、コンドルだけに飛んどるらしい。

なんと!こんちゃんは、170kmもの距離を羽を一切動かさず飛ぶ。
170km!
海風から車で諏訪湖までの距離を余裕で飛ぶ。
しかも、飛び立って気流に乗るまでは、全体の1%の羽動かし量。

ということは、
車で海風から中央道に乗って片道4,030円分も
こんちゃんは、得ピこいとるわけだ。
こんちゃんは家にも帰るから、往復なら8,060円もただだ!
ガソリン代も0円!

こんちゃんは諏訪湖に寄って、
釜飯弁当を3つくらい余裕で買える。
一個は妾の分だ。

さすがに、三木武吉には、こんちゃんもかなわないだろうな。
俺の好きな政治家の三木武吉は、
「国会議員が妾を二人も持つなんてけしからん」と
野党に徹底追及された。
すると、
「それは違う、私の妾は三人だ。きちんと数えてくれ」
と、言った。
本物は違う。
ま、それは余談だが。

なんか、こんちゃんの余裕を考えたら、腹が立ってきた。
しかも、オレの家の中は蒸し暑すぎて気が狂いそうになってきた。
オレはどうも扇風機も、エアコンも苦手なのだ。

山頂の涼しいとこで、コンドルのように自然クーラーを浴びに涼んで来よう!
そうきめて、車に乗り込んで山に向かった。

日本最高所の「峠」で、大弛峠 / おおだるみとうげ
というところが、近場にあるらしい。
うん、そこにしよう。
と見る前に跳ぶオレ。即実行、瞬間で行くことにした。

うちの家は、海抜402メートル。
海風は、海抜65メートル。
大弛峠は、なんと2,368メートル.
そりゃ涼しいに決まってる。
家を出るとき気温は30度を超えていた。

着いて降りたら17度だった。
あ〜ここでいい、この夏はここでテントで一人で、
誰にも合わなくても良いから、自炊生活したい。
そう思った。

「夢の庭園」の文字を見た瞬間。
ここだと直感した。
15分?

山登りの200メールは徒歩2キロくらいだと思っていたが、
そんなもんじゃなかった。
息が切れて、どうしようもなかった。
こんなところに、木の歩道を作るなんて、凄すぎる。
作ったやつ狂ってると、ブツブツいいながらゼイゼイとオレは一人着いた。

着いてみると、そこは雲海だった。
まさに、山の海だった。

なんだか、登山に燃える人々の気持ちが少しわかったよ。
峠を超えていきたいんだろうな。
そこには、圧倒的な景色が見えるから登りたくなるんだろうな。
オレは体力的に無理だけども、気持はよく分かる。

社会は4連休だろ?
学生も社会人も、ホームワークもいいけれど、
今の時代に生きていく自分を見直したほうがいい。
マスクしてジムになんかに行くより、山に登ってたほうが体力つくよ。
自然は無料だ。
コンドルは最高だよ、いいよ経費も在庫も0だ。

日本人は日本人の衣を捨てて、地球人になればいいんだよ。
そうすれば、無償の人になって
優しくなれるよ。