雲フェティシズムだ。
一日中雲が、風に流れていくのを一人ぼけ〜っと見ていられる。
世界各地の雲が流れていくのを見てみたいし、
日本各地の雲の流れも全部見たい。
物凄い風が吹くというパタゴニアの高地へ行って
雲の流れる姿を見てみたいし
アラスカの雲も見てみたい。
アフリカの広大な空の雲も見てみたいし
何から何まで全部見たい。
目が見えなくなっても見てみたい。
雲のフェティシズムなのだ。
暑い暑いと、エアコンを我慢して
娘たちと日々うなだれている。
昨日は、うるさい方が、
「あんまり暑いからまたダムりたい。
馬にも乗りたいし、谷口さんの牧場へ馬を見に行きたいし
山の涼しいとこが全部ほしい」
と、なんやかんやとうるさいので谷口さん牧場へ向かった。
皆で、馬があんまり綺麗でカッコいいので
谷口さんに一個くれと聞いてみようじゃないか?
という話になった。
見れば見るほど可愛い顔をしているのだ。
馬刺しにして喰っちゃうぞ、というくらい可愛いのだ。
オレは馬刺しが最近大好きだけど、こういう可愛い姿を見ても
平気で食っちゃう。
可愛そうだから、鯨は喰わないとか、肉は喰わないとか、
馬肉は喰わないとか胡散臭い自然志向は嫌いなので、なんでも喰う。
肉は喰わずに菜食主義という輩がいるが、
野菜を喰うのもおかしい。
虫を捕まえて喰う植物のハエトリソウなんか、
完全に知能がある感じがする。
あれは、一回トゲトゲのとこに当たってもガブッと噛まないらしい。
一回はスルーするらしい。
雨とかが当たったり落ちた葉っぱが、当たったりもするから
スルーするらしく、二回目当たったら2秒でガブッとイッちゃうらしい。
完全に知恵がついているのに植物だ。
菜食主義の輩は、そういうのを喰うのはスルーするのだろうか。
まぁ喰うだろうな。
どうでもいいや。
朝畑で採った野菜と、甲州馬刺しを店に送る。
今年は野菜がさっぱり駄目だけどしょうがない。
夜、オレの大好きな居酒屋へ行った。
ここは、30回くらい行っているけど、
一切顔を覚えてくれていない最高の店。
居酒屋でやたらに話しかけられるのが好きじゃない。
というか、どうでもいい様な面白くない話をするのが鬱陶しい。
天気だとか、暑いですねとかロナ感染数がどうだとか、
あたりまえの話だ。
それに応答するのが馬鹿みたいで嫌なのだ。
こういう会話を自然体でして欲しい
「こないだ見たんですけど、台湾の地下鉄のパカって開くやつわかります?
あのパカって開くやつ日本のやつより二秒くらい遅いんですね、
だから、ゆったりと開くから怖くないんです。
日本のパカッは怖いですよね。
急にパカッと開くしね。
よく見かけるのが、パスモが足りなくてガシャッと閉まって
イラッとする人いるでしょ、イラッとして顔色変えずに、ささっと
お金入れに行くでしょ、ほんでガシャッのその後ろの人が大概イラッとした
顔で、パカッと行くでしょ。
あれ嫌ですねぇ僕は。
僕なんか、後ろで見てても
あ〜ガシャッとなっちゃった、あるよねー
い〜よ〜い〜よ〜ずっと待つから大丈夫大丈夫なんですけど、
あ〜いうイラッとする人は何なんでしょうね?」
あれは、日本人には二種類の人間がいて、
許す派と、許さない派がいるんです。
僕は、許す派は「ユルスン」と呼んでいます。
許さない派は「ユルサーヌ」と呼んでいます。
ユルスンは、なんとなく韓国の外資系の感じなんです。
韓国人は仲間や老人を大切にしますから、そういう感じもありますね。
ユルサーヌは、なんとなく夜でも安心的な安全なイメージがしますが、
実は、暴力的なんですよ。
そういう細かいところでバレないように「つあっ!イラッ!」という
ややギレの表情をだすのがユルサーヌです。
ユルサーヌは、保守ですから一ミリでも損をしたくない人間なんですね。
少しでも安く、コスパとかの言葉を使うのもユルサーヌですね。
もちろん、行列にも並ぶのがユルサーヌ派ですよ。
僕は「ユルスン」の人が増えてくれたら
この国が、少しは良くなるのになぁと思います」
「ですよね〜」
「あっ、お酒おかわりでしたね、ごめんなさい話しすぎちゃって」
「い〜のい〜の朝まで待ちますよ〜っ」
お酒の呑み方
オレの尊敬する先輩の図