吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

打ち上げ花火と線香花火

こないだ、BSで茨城の「涸沼」と「川越」と「名古屋」の
うなぎ特集をやっていた。
涸沼は水がきれいなので、うなぎが泥臭くない。

川越はうなぎ通りみたいな場所があって、
両隣でうなぎを外でパタパタと焼き鳥を焼くように焼いているので、
すすすぃ〜っと、うなぎ臭に誘われるように
店に吸い込まれてしまうという感じだ。
オレなんか、鼻がいいので、美味しい匂いに簡単に吸い込まれると思う。

名古屋のひつまぶしというのが、たまらなかった。
ひつまぶしは、喰ったことがない。
焼きたてのカリカリのうなぎを、
たたたたんっと千切りカットみたいなのにして、
椀の飯にぶっかけるのだ。

それを、客がまず茶碗に移して喰って、
日本酒をちょいと呑みもってからに、
鰻の味を腹にしみこませるのだ。

ほんで、二杯目には上に薬味をのせてからに喰うのだ。
もう見ていてたまらない感じだ。
酒なんぞをちょちょいと飲んでからに
ここで、締めの3杯目なのだ。

なんと、3杯目にはわさびなんかを、ちょいとのせてからに、
茶をかけてお茶漬けにして、ふしゃしゃしゃしゃ〜っと喰うのだ。
もう見ていてたまらいのだ。
あんな美味そうなものを名古屋人は
朝昼晩毎日喰っているのだ。
なんだか、羨ましくてだんだん腹が立ってきた。

味噌煮込みうどん、あれも美味いな。
味噌カツも美味いし、甘辛い手羽先の唐揚げも美味い。
意外に天むすも美味いし、どて煮も美味すぎる。

名古屋人は、あれだな、料理がアバンギャルドだな。
それが独特でも、けっこう癖になるモノになるから凄い。

オレが思うに、美味いモノの定義は、
味とルックスが、ぱっと脳の記憶の引き出しから現れて
今すぐ食いたくなって、すぐに食えないと分かると、
腹立ってくる感じでなければならない。
色んな美味いものが、
歩いていける場所にある人は羨ましい。

昨日はたまらず、うなぎを食いたくなって
いつもの食堂にうなぎの蒲焼が定番であるので
たまらず家族と出向いたが、盆で休みだった。
ほたら、回転寿司のチェーン店に行こう!と、
うるさい方が言うので
オレは酒と、うなぎ白焼きセットというのを
タブレットで注文した。

遂に食えると思い食したが、
それは、鰻というよりも
ゴムのタレ味を喰っているみたいだった。
腹が立つので、それだけ二皿喰ってやった。
以外に二皿目は?という期待も虚しく、
完全な中国産のゴムみたいだった。

帰りに、石和温泉を通過したら、
有名な石和の花火大会があったが、
今年はロナの影響で、客はゼロ規制。
無観客の花火大会でよろしかったでしょうか?
的な感じらしい。
いちおうパンパンデカく鳴ってた。
なので、
うるさい方に花火の写真を撮っておけとカメラを渡したら、
完全にアバンギャルドな写真に仕上がっていた。

石和の花火大会を見て我が家のミーハー女子共が
たまらなく興奮してきた模様で
家の外で花火大会が始まった。
昨日もやっていたらしい。
在庫が、線香花火しかなかったようだ。
それでも、ぎゃあぎゃあ騒いでいた。
アホだ。

朝になると、
バケツの中の水に、
使い終わった花火が、都合のいい使い捨ての男の様で、
くしゃくしゃっと捨てられていた。
女のこういうところをオレは嫌う。
あいつらは、今日の夜も気づかないだろうな。
都合のいい男にはなるなよと、
優しく話しかけながら片付ける。
誰も気にしてくれはしないのだ。

花火は線香花火が一番いい。
美しい命が静かに消えていくようで、オレは好きだな。