吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

手に負えない夏の風

なんだか、寝苦しい、寝苦しい夜が続く。
エアコンをつけていると頭が痛くなるし、扇風機も気持ち悪くなってくる。
酒を飲むのも鬱陶しいくらい蒸し暑い。
ここ数日酒をきっちり呑んでいない。
困ったものだ。
からっとした奴のさっぱりした夏の風がほしいね。

やることが多すぎて、新聞を読む暇もない。
昨日も今日もやんごとなき理由で高速を飛ばし、大都会の往復。

重厚な馬車の中だけ涼しくて快適だ。
センスの良い、品のいい世界の音楽ばかりが
いつも馬車の中では響いている。
高速を突き抜けるような夏の空が続いていた。

生きていると、
誰しも鬱陶しいことばかりが湧き出てくるな。
気をつけておくことは、
決してブレないで、自分の心に誠実でいることだね。
昔はもっとテキパキとガンガンこなすパワーがあったな。
もう、精神がそんな感じじゃないんだろうなぁ。
弱気でもなく、なんだか鬱陶しいんだなきっと。
まぁ、寝たら明日になっているだけだから
誰がなんと言おうが、やりたいことを貫くだけだな。

今日くらいは家族を連れて、旨い酒を飲みに行こう。
そのくらい神様も許してくれるさ。
海風には、甲州馬刺しがあると思うよ。
山の上まであれを買いに行くのは、オレだからね。

オレは肉屋さんに電話予約なんかしないよ。
嫌いなんだよ、そういうの。
行ってなきゃしょうがないと諦めて山を降りるんだ。
肉屋さんは「今日はあいつ来るかもな」と、置いとくんだ。
それが、びびっと合った時がね、
嬉しいんだよ。
リスクを避ける?合理的に?無駄をなくす?
という人が、日本には多いけど
遠回りすることのほうが、人生には大切だね。
近道ばかりを考えている人には
「ファッキン・ユー」と、言ってあげてね。

丁寧言葉で日本語に訳すと、
「おまえは、一生お袋のケツの穴でも舐めてろ」
という素晴らしい敬語だね。

まったく、今日も都会は暑かった。
マスクしてたら死にそうになるよ。
都会の人は顔にタオル巻いたり、
マスクしながらランニングシューズ履いて走ってたぞ。
あれは大丈夫なのか?
身体にいいことは何もないだろうに。
色んな人間がいるよ、ほんとに。
手に負えないね。
みんな、鬱陶しい考えは削除して
シンプルに生きればいいさ。

ポール・ウェスターバーグで
「手に負えない風」
Paul Westerberg / Runaway Wind