吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ロバート・フランクとアメリカ

いよいよ半年ぶりの東京再デビューが近い
野菜畑も心配だから色々と考えながら
頑張ろうと思う
とはいっても頑張れないのはバレているので
行くだけでいいと思う

もう東京でのホテル暮らしは
掃除の方に気を使って嫌なので
部屋を借りることにして色々と探した

もう18歳から大阪から東京へ出てきて
数えて20回くらい大東京を引っ越した経験があるので
物件探しなんぞ屁でもない
初めは、店の近くを探していたが
不動産屋の方の話を聞いてなるほどと思った

店の駅周辺の三駅では大学が13!もあるらしく
あのへんでは大学生用の15平米ほどの狭い物件がほぼで
駐車場付きはなかなかないらしい
大家は大学生を見込んで建てているらしい
そりゃ無理だわ

それで、真逆に駅チカの高層マンションの最上階を探していた
何件かあって部屋を見に行った
15階の部屋を見たら高層で怖いだろうなぁ
と、思ったけどそうでもなかった
部屋は最新式だが、高層ビルの場所は
全部高層ビルなので、ベランダは広くても
全部目の前がビルなのだ
全てが最新式で良いと思ったが
景色に圧迫されて借りる気がしなくて全て断った

しかし、
狭すぎる部屋でおっさんがひとり過ごすのも
日々きついし、アホで細かすぎるオレなんぞは
きっと鬱になるだろう

そこそこ部屋も広めで駅から歩いて2分
ベランダの広めのマンションを探しあてた
引っ越し探しはプロ並みだからさすがなのだ

基本は、陽射しもよく
自分で散歩をして朝飯だけはつくろうと思える部屋だった
東京の電気屋へ行って冷蔵庫だけは新品のを購入した
生活の日々は、人生の全てを彩るから
リスクはあってもきちんとしておきたい

野菜を持参で、高知県仁淀川の狂ったヒーロー
イトウマユミに報告がてらで昼飯を喰ったら
嬉しいことにロバート・フランクの写真集をくれた
飛び上がるくらい嬉しかった
なかなかツボをつくはらたつ奴だ
最高の写真集だった

復帰前に引っ越しやら忙しいが
3日だけ、なんとか空きそうなので
以前から気になっていた、
飛島へ、島と海の写真を撮りに旅に出ることにした

海風25周年目突入の自分の思い出になる
島と海、一畳分の大判ポスターを作りたいので
東京で、とりあえずガソリンを満タンにしてきた
久々に心が湧いてきたのだ
圧倒的な景色を掴み取って、ささっと帰ろうと思う

人生は、自分が凹むほどの
圧倒的を何回見るかだという気がする
許容範囲で見ていれば
ただ見ているだけで
自分を超えた本物は何も見れない
それは18歳の頃と変わらない
今でも、そうだなおまえはおまえで頑張れと
18歳の自分に言うだろう

Ali Farka Touré – Yulli