ロナの影響で借家の契約までもが電波で行われる
今日は「IT重説」という怖い名前の不動産名目で
自宅のインターネットのカメラの前で契約するという仕組み
契約の説明書には
このアプリをインストールして
時間ぴったりにここに入場くれと書いてあった
緊張しながらダウンロードして
そのアプリの入場ボタンを押すと
いきなり若い女性が画面の中で座っていて
うわっと、腰が抜けそうになってびっくりした
女性の質問に
ただ頷きながらハイと質問に答えて
聞いているだけでいいのだけれど
初めての体験で、ものすごく緊張した
30分で終わり仕組みは簡単なのだが
どうにも気持ちが悪かった
こういうのオレには無理だ
時間がかかっても
会って話を聞いてサインしたい
話していたのは頭の良さそうな若い女性だった
時間になるとボタンを押して見たこともない人が入場してくる
その人物が映されたデジタル画面上で契約をこなすわけだ
説明するだけでいいのだろうけれど
ある意味しんどい仕事だろうなぁと思う
今の時代のIT労働の世界はこんな感じなんだろうか
なんだか、虚しい気持ちになってきた
今の日本社会で生きて働き労働するということは
どういうことなんだろう
オレはわからなくなってくる
「IT重説」という怖い名前は変えて
「契約説明ボタン押して楽ちんバンザイ」に変えてほしい
ロバート・フランクの写真集を見ていると
社会に対する目線が日本人とは全く違うんだろうなと思う
彼の写真の中には
アメリカ社会の憎悪と差別と憎しみと虚しさ
美しさと汚さや笑いやあふれるほどの愛情と希望
アメリカ社会のすべてが詰まっていた
映画でもなんでも、圧倒的な景色を見ると
いつも落ち込んでしまう
それほどいいものは良い
Richmond Fontaine – Making It Back