吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

The Weight =重さ

うるさすぎる暴れ馬の洗濯機を手放して
静かな洗濯機がやってきてから
洗濯が楽しくてしょうがない
深夜労働から帰ってきても
そ〜っと静かに洗ってくれるので
朝早くに太陽チェックで起きなくても大丈夫だ

天気がいいので布団シーツも洗ってやった
洗い物を探しているが
部屋もスカスカだし一人だから洗うものが全然ない
でも、たたむのが面倒くさいし
上手くピシッとたためない
まぁいいやどうでも

飲食業は人材難で人が足りない
昨日は、厨房一人でなんとか頑張った
だいぶ勘を取り戻してきたようだ
まぁ、相変わらず適当だけど、、

若い頃は、金がないので
飯を食わしてくれるところを探して
率先してバイトしたものだが
今の時代は違うようだ

若い頃のオレなんかは
いつも腹立つ上司には反抗するし
言うことを聞かない
でも、そこそこ仕事はできた

企業の規則というものは
破る為にあると思っていたので
仕事中も偉い人に呼ばれ叱られるのは
オレばっかりだった
よくクビにならなかったものだ

先輩たちは、おまえはいちいち反抗するし
要領は悪いし面倒くさいしアホだけど
見ていて面白いと、皆親切にしてくれた

いつも金がないので
先輩たちに「今日は居酒屋行くですか?」
ニコニコしながら聞くと
先輩達は「付いて来い」と居酒屋に誘ってくれた

先輩たちの話は
仕事の愚痴や難しい話が多かった
あまり話は聞かずにたらふく呑んで
よく殴られた
会計になるとオマエはいいからと
奢ってくれたが
千円だけは必ず先輩に渡して
二駅歩いてアパートに帰った

「いつかビッグになって先輩に奢りますから」
と言っていたが
あの頃の先輩たちはもういない

さりげない男の優しさを持った人に
たくさん会ってきたので
自分のかけがえのない財産だと思っている
若い頃の経験値は人生を変えるものだ
同年代はくだらないので
付き合わなかったのも良かった

いろんな経験から見ても
おぼっちゃまコンビの
トランプとスガには男の器量が全く見えない

トランプは今回の、おそらく敗戦裁判費用を
寄付金で賄おうとしているし
スガは目をそらすように
ぐだぐだとコピー用紙を読むだけだ
彼らには、男の重さもさりげない優しさも
人の為に生きる意味も理解できないのだろう

どういうわけか今の時代
選ぶ人に選ばれた人間らしいことは確かだ

The Band – The Weight