吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

失いを恐れず、大きく得る

仕事中にうるさい方の娘から電話がかかってきた
明日帰ってくるなら、学校の自然教室合宿で八ヶ岳まで行くので
荷物も重いから大型バスのあたりまで早朝送ってくれと言う

オレに似て心配性でキッチリしたい性格なので
先週から玄関にザックやらが置いてあった
彼女は責任感が強く観察眼も鋭い
意外に全体を見て行動できるから頼りにされている
まぁ偏頭痛持ちだから大変だろう
女子は準備も忙しい

バスの前まで行けばいいじゃないか?と聞くと
歩いてきた風で行きたいから
バスのチョイ前で降ろせという

面倒くさいやつだなぁ
自分だけ特別扱いでバスで家まで迎えに来てくれ
と先生に言えばいいじゃないか?
何なら小遣いから運転手にチップを渡すからと
殆どのことは金で解決できる世の中だから
組織の校則なんて潰してしまいなさい
と、言っといた

まぁ家から学校まで2キロくらいあるから仕方がない
朝早くから、妻はお弁当を作っていた

働く子育て女性は大変だ
朝六時半に起きて急いで洗濯して干して
朝御飯を作り、集配のゴミをまとめて持って
身だしなみを整えて七時半には車に乗り込んでGO!だ

オレなりに気を使い、洗濯はやって干しとくから
少しはゆっくりできるだろう?と
いつも言うが
女性は自分のテリトリーに入ってほしくないのか
洗濯物の洗い方や干し方が
自分なりに完成されているのだと思う

家に帰り洗濯物を取り込むときも
自分なりの干し方だと、気持ちがいいのだろう
だから、全部自分でやるんだろなと
オレなりに考えたりする
だから、戦闘時間の女子早朝の場所ヘは近づかない様にしている

弁当ついでにオレの昼の弁当と
東京早朝おかずの健康食まで作っておいてくれた
頭が下がる思いである

畑のピーマンもこれが最後になりそうだ
朝飯にハムエッグ
ハムエッグは、通常蓋をして焼くが
蓋を洗うのが面倒くさいので
いつもハムを蓋替わりにすると、エッグに火が通る
それをドレッシングをかけたサラダの上に置いて
野菜ごと食すのが俺流

珈琲も散々いろいろ試したが
もう時間をかけないようにしている
すぐに沸騰するポットを発見したので
それで湯を沸かしてささっと注いで終わり
一日3回は呑むので豆の焙煎が良ければ美味いのだ

仕事上、チンタラ遅いのが大嫌いなので
どうしても、きちんと時間を考えた
段取りになってしまう

そう考えると
子育て労働の妻の家事スピードも
言葉には出さないが
わかる気がする

幸せな人生の日々は
ダイナミクスと振れ幅

何も考えない自分の
呆けたようなゆったり静かな時間
濁流のようなスピードの時間

この両者の振れ幅が
大切なような気がする

周りの人間それぞれのリズムが
自分に免疫力を作ってくれる

自分に合わせた日々のリズムが楽だが
最近の日本の合理的な個人的な考え方は
人間の生き物としての精神の免疫力を弱くさせて
考え方も単純になるだろうし
徐々に過激になるだろう

自分のリズムを壊すような日々もなければ
己の心の成長は無いだろうと思っている

トイレの誰かがオレを見ていると思ったら
可愛い君だったのか?

Eef Barzelay – Lose Big