吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ブラッディ・メアリー

仕事を終えて近所の中国居酒屋へ行く
ここは、飯のおかわりが無料なので大学生が多い
大学生が、うるさいのでいつも静かな場所へ座る
店員は全員中国人でスタッフは日本語を話せるが
店主は日本語を話せない

日本語が話せなくても平気なので
通い始めたときから
店主に身振り手振りで注文している
それが、良いコミュニケーションになって
行くといつも何かサービスしてくれる
知らない国に来て商売するなんて
大したものだと思うので
日本の駄目な部分や政治の話もする

あなたは
考え方が日本人らしくないねと言われるが
まぁ国際的な交流ができている
アジア人同士仲良くしなくちゃ駄目だ

昨日は、静かなテーブルへ案内してくれて
呼び出しチリンを持ってきてくれた

なんか番犬みたいだなと麦酒を呑んでいた
烏龍ハイを頼んだら
また麦酒がやってきた
断るのも悪いのでその麦酒を呑んで
また烏龍ハイを頼んだら
また麦酒がやってきた

なんか戦いを挑まれているような気分になり
負けずに、腹を擦りながら
気にしないでまた呑んだ

店主がつまみを持ってきてくれて
「烏龍ハイだったか?ごめんなさい」
と笑いながら言う
「次に麦酒が来ても呑むつもりだった」

そして
烏龍ハイにようやく辿り着いて帰る

映画LUCKYのHarry Dean Stanton
バーで、クロスワードをしながら
ブラッディマリーを美味そうに呑んでいたので
これは真似しなきゃと
トマトジュースとクロスワードを買って帰った

若い頃
蝶ネクタイを締めて
客単価一万円のスペイン料理のバーに努めていた

ブラッディマリーは女性が好きで
よく注文された
真っ赤できれいな色だけど
あれは血の色で
イギリスの残虐な歴史があると
客の大学教授に教わった

イギリス王室のメアリーが
カトリックの権力を使い
たくさんのプロテスタントを殺害したから
ブラッディメアリーという醜い名前がついた
血まみれのメアリーという
ブラックギャグだ

でも、美味しい
焼酎で割ってシークァワーサーを少し入れて
タバスコを入れると美味い

結構酔って頭がクロスしてしまい
クロスワードもできなかった

LUCKYのように
内蔵をえぐるようなパンチとギャグの効いた
真っ黒で真っ赤な人生を送りたいと思っている