吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

日々を穏やかに暮らしたい

東京から家に戻ると
家族と朝ご飯を食べながら会話する
「事件はあったか?何だった?」と
オレのルーテイーン
各自に聞く
嫌なことから楽しいことまでが
事件は意味がなくてもくだんのこと
ひとりひとりの色んな話を聞きながら頷く

顔を見合わせれば、何を考えているのかわかる
この時代だからこそ
自分がとても大切にしている時間
まとまりのない長い話も、ゆっくり聞く
人と話すことは
自分慣れの自分のリズムを壊してくれる

年賀状の話になった
毎年、習字で書いた半紙を持って
撮影した写真を作る
来年は丑年
娘たちが牛にちなんだ言葉を何にするか考えていた
思いついたことを半紙に書いていた
下の娘は「牛乳」にしたそうだ

まぁ、そんなもんだな
年賀状で、牛の糞でもいいんじゃないのか?

そうこうしていると
娘の友達が遊びに来た

今の親は
日曜日に人の家に遊びに行くな、と言うらしい
共働きで疲れているのに
行ってはいけないと言うらしい
結局は、自分のことしか考えていない
腐った思いやりだな
困った親だと言ってあげる

子供はうるさいけど
子供には子供の大切な時間がある
親の目線で子育てしてはいけない
子供は生まれた瞬間に
親を超えているものだ
大人が子どもの世界に入り込む必要は無い

我が家は
いつでも風通しよくするように
こんなオレでも気をつけている
自分の目線をなるべく捨てる
そうじゃないと
子供を育てる資格はないと思う

娘の友達が遊びに来て
手土産のように
野菜を持ってきてくれた

きっとおばぁちゃんが渡したのだろう
新聞紙を上手に紙袋にしていた
今どき、野菜を持ってくる子なんて
格好いいね
素敵じゃないか

おっさんが
めちゃくちゃ喜んでいた
と、言っといてねと伝える

オレの珈琲時間、ホッとする
正月は棚を作り変える予定

東京帰りの週に一度
皆で集まる食卓は、録り溜めている
BS「小さな村の物語イタリア」の映像を景色に
笑いながら食事する

今日響いたのは
サルバトールの話

小さい頃、親は起きているし
「どうしたの?」と、聞いたら
「君の寝顔を見るためさ、
それが最高の幸せだ」と
父が言ってたんだ

じ〜んときて、泣きそうになり
これは死ぬ前に言いたいと
メモをする

横にいた娘が見ていて
「どう見ても字が読めない」と言われ
家族全員にメモを見せに行った

全員読めないらしく
「何語?」
と、言われたらしい

まぁ、いいじゃん
読めなくても
心にあるからいいのだ

The Dardanelles