吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

潰されすぎて大きくなる

先日、グラブオイルを塗った革ジャン
艶も出て、いい感じにはなったのだが
革ジャン独特の羊皮の良い匂いが
野球グローブの匂いに変わってしまった

グラブオイルはエラーしないように
球を弾かないような性質なので
革ジャンのすべすべ感が無くなってしまい
キュキュッと締りが良すぎてしまう
オレのような
人生のエラーに慣れまくって生きてきた人間には
たいがいにせえよという意味の
オイルなのだろう

やってしまったなと感じてはいるが
月日が立つとエラーしことも
呆けて忘れてしまうだろう
まぁしょうがない
あきらめよう

最近ニュースを見ているとどうも
分科会の尾見会長とやらの発言が怪しい
西村や田村の政治家に
意見を擦り合わせて話しているようだ
とりあえず会合を控えて
飲食店の出入りを規制すると
飲食悪話ばかりで科学的な話がない

電車移動は止めずに飲食店を規制して
今月は、マスク着用率が下がっているから
気をつけてくださいという
どういうデータから言っているのか
馬鹿すぎて話にならない

久しぶりに電車に乗り
東京都下へ向かう
どうせ店への車通勤なら
狭苦しい路地のない
田舎に近いような広々とした街へ移ろうと
調査へ行ってきた
東京は広い

静かで良さげな場所で
一時間に2本しか電車は来ない駅
駅の真ん前に駐車場付きの住居があった
部屋も広いし景色も見えるし家賃も安い
ここなら駅から這ってでも家につくと
不動産屋さんに来てもらい
来年越すからよろしくと
白菜買うように予約した

電車で帰宅途中
乗り換えの駅で酒場に寄ってみた
シンプルで清潔な最近できた
大衆酒場らしい

常連が幅を利かせていて
店主がやたらと話しかけてくる
オレの大嫌いな感じは皆無
放りっぱなしの店がいい
キリンのクラシックラガーを呑みながら
ほろ酔いの客の話が聞こえてきた

87歳だという爺さんだった
常連さんらしく
いちいちつまらないギャグを絡めながら
若いバイトの女の子に
嫌味のないセクハラ込みで面白かった

「生ビールのストレートを頂戴な〜
彼氏はできたか?」

「彼氏いますよ!」

「そりゃ〜イーデスハンソンだな
彼氏にお尻を潰されているから
お尻が大きくなってきたんじゃないか?」

可愛らしいバイトの女の子も負けない

「変態じゃないですか!」
と、笑いながらウケていた

「ただの年寄のジョークだよ」
と、爺さんは答えていた

なんだか、昭和の時代を思い出す
品のあるギャグのいい店だったな
サッポロのグラスでキリンを飲まされると
どっち派かわからなくなる自分がいる
そういうとこは、キッチリしてほしい
また行こう