吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ケツの穴を貫かれて美しく生きる

今年最終日

五時半起床、六時に西の美しい月を映す
茶を飲みラジオ体操柔軟後朝歩4kmで余して帰る
明日から朝歩開幕としておこう

今日は木工部
小屋に珈琲台を作り
枕元の棚を作る
なんやかんやと細部いじり
一日木工静かに楽しむ
これで暖かくなるまで終わり

夕刻ボクシングの試合を見る
勝方、腕に入れ墨、DJと共に入場
試合後のインタビュー
生まれた息子や家族、スタッフ関係者に感謝と
きちんとハキハキと答える姿

オレの小学生の頃に亡くなった
大好きなお菓子をくれた爺ちゃんの
戦争で人を殺してきた
ヒリヒリした眼とは違った

今のすべてはアスリート
見ていて地獄から這い上がるような
ややこしい生き様が一つも見えない
アスリート
もうスポーツは見ない事にする

音楽家、芸術家、あらゆる表現者も
コロナで自粛活動の故
演奏通信予約配信とやらで
ライブ感覚だとかで収入を得る

ロナで学校へも行けない大変な学生は
文句も言わず、画面の大学に授業料を払う

今や保守派の論客、元共産党員
抵抗反抗主義で共産党員をも除外された
読売の渡辺恒雄の若い頃の学生運動のように
昔なら、給料をもらう教授大学組織は
渡辺恒夫らに棒で殴られただろう

社会人も画面で仕事をして
何故か会社に行かずに給料が入る
皆が、いったい自分の存在は
なんだろうと
考えた一年であっただろう

オレの一年は
ロナがあろうとなかろうと
自分に足りない質素感
見えない謙虚の姿を学べた
一年だった
来年も再来年も
何もかも
このまま続けば良いと思っている
社会ではなく
新しいことをせずに
自分が変わればいいだけだから
老いていくのは楽しそうだ

東京からの高速道路の帰り道
ヴァン・モリソンのtake me backという長い曲を
爆音で何回も繰り返し聞いていた
たまらなく心に響いていた
今年最後はこの曲で

この一年
色んな人の話を聞かせて頂いた
人それぞれ、大変な一年だったと思う
思うに、それぞれ自分にブレずに
静かに生きていれば
君もあなたも
人生の間違いではないと思う

もしも、日々ブレてしまった人は
「take me back
自分を連れ戻してくれ」
と言い聞かせれば
まだ間に合う

Take me back – Van Morrison

今年は消せない
来年も自分が付いてくる

自分にも人にも美しく生きなさい
と、朝の富士山が小声で言っていたよ