吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

日々

ここ数日、小屋でずっと事務仕事
じっとしているのが苦手
パチパチと数字を打つ
日々、家の中でこういう仕事を
している人がいると思うと
たまらんだろうなぁと思う
オレなら気が狂ってしまうだろう
今日で終わりそうだ

朝はラジヲで目が覚め
薪ストーブに火をつける
ニュースを聞きながら湯を沸かし
煎茶パックに湯を入れて3杯飲む
ラヂヲで日本の曲がかかると消す

スピーカーでヨハン・セバスチャン・バッハ
小さな音でずっと鳴らす
音楽は聞くものではない
小さな音で鳴っているものだ
良質の家具の音楽

イトウが言っていた
お客さんに、この店で鳴っている音楽が
素晴らしいとよく言われると
良い耳のお客さんだねと答える

じつは、家で眠っていた自作のスピーカーを
店に2つ増やした
4つのスピーカーで今は鳴っている
どこから聞いても
サラウンドみたいな感じに聞こえるはずだ
たいしたことはないが
耳から聞こえる音響には同じ音は無い
それぞれの耳に幻覚を与えているような事になる
音像が広がって聞こえたりするのは
壁の跳ね返りだとか奥行きだったりする

音楽は、いつも小さく鳴らせばいい
と言っている
会話の隙間を音が静かに鳴っていれば
心地よく落ち着く
酒を飲むと
耳が敏感になり良く聞こえる

朝は珈琲をボトルに仕込んで
珈琲ばかり呑んでいる
プールにでも行きたいものだな

ロジャー・イーノとブライアン・イーノ
兄弟タッグのミキシング・カラーズというアルバムを
延々と流している
事務仕事には最高に心地よい
品のある家具の音楽だ

昨日いつもの録画の番組で
アルゼンチンの老人が
「苦しさと喜びと楽しさの中に
人生がある」と語っていた


Roger & Brian Eno – Blonde