吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

楽しい事は掴み取る元祖ダメおやじ父の日

明日から大東京なので
今日は畑仕事大忙し
クボタで土を耕し耕しふかふかの土にしておかないと
微生物が働いてくれないのだ
一発目のピーマンが成長した
大きく育ってくれてヒデキ感激!
かぶりつきたい肉厚ピーマンだ

朝早く
近所の呑み友達のおっさんから電話があった
山の上のダムに面白い場所を見つけたから
今日は天気がいいから行かないか?と言う
なんだか面白そうだ

よし!調査に行こう!
と畑仕事をささっと終えて
シャワーを浴びて湯を沸かし
ポットに珈琲を淹れて
おっさんの愛車ジムニーに乗り込んで
標高1500mのダム湖へ向かった
涼しい景色の中
二人でコーヒーを飲むのだ

我が家からは1000m高い場所
家を出るときは26℃だった
ダムに着いたら16℃
涼すぃ〜っ!と深呼吸
あ〜っずっとここがいいなぁと
寝転んで昼寝をしたい気分だった

この場所は、ダムへ流れる
透き通った泳げる山のせせらぎ川があり
去年の夏に娘と三人で発見した場所だった

誰も来ないこの場所は
去年の夏、オレ達の秘密基地に決まった
似たようなことを考えている
似た者同士だなと笑いあった
互いに静かな自然の景色が好きで
人の多い場所が嫌いなのだ

このおっさんは二十代の頃
欧州をヒッチハイクの旅をした面白い男
日本に戻り猛勉強して
一級建築士の資格を取り
70歳を過ぎた今でも
自宅の個人事務所で設計仕事をしている

オレと同じでじっとしているのが苦手
作ることが好きで
なにか面白いことをしていないと
生きている気がしない性格
気が合うので
たまに庭で酒を呑んでいる

彼は誰とでも仲良くなれる
オレのように嫌いから入るわけでもなく
いつでも自然体だ
素晴らしいおっさんだ
ダムの近くの農家さんに話しかけて
仲良くなったそうで
今日も地主のいない土地へズカズカと入り
野草のわらびを採取し始めた
ほれほれと、どんどん抜くので
オレも嬉しくなって採取した
明日店で出せばいいと言いながら
たくさん採取した

山を眺めながら
淹れてきたコーヒーを飲んだ
おっさんがしみじみ言っていた

死ぬまで毎日明日やること
何か夢中になる日々の無い人は
悲しすぎる人生だと思うよ

何事も自分から行動しないと
新しい事は何も見えない
自己発信で期待をしないこと
何かをしてあげて
期待をしても駄目だし
夢中になるような
新しい事は
向こうからは絶対来ないからね
と、言っていた

そのとおりだよ
と、オレは言った
じつに、楽しい時間だった

ちゅうか
日曜日の父の日に
なんで家にもおらず
おっさん二人で
こんな山のダムで遊んでるかね?
と、言いながら爆笑していた

いやはや
彼はおもろい年金受給者
彼は父の日さえも知らなかった

人生は死ぬまで
自分の道を楽しむ事
オレも元祖ダメおやじの道を
突き抜けようと思う