吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

壁の穴に空

まだまだ薪ストーブも使わずにいけるだろうと
思っていたら急にさぶくなってきた
朝5時、布団の中ぐるぐると思考は巡る
段取りを考えていた
とにかく煙突の掃除は大変なのだ
煙突掃除を外注する気にもならず
全て自分でやらなきゃいけません

筒の中には煤が溜まり放題なので
毎年掃除しないと煤に火がついて
バックドラフト現象で大火事になるのだ
薪ストーブは柔らかな温もりの中で
最高なんだけれども、手入れが大変だ
煙は、真っ直ぐに高ければ高いほど
勢いよく上空に上がる
銭湯の煙突なんかは最高ですな
はて、10年後に梯子によじ登り煙突外して
たわしで洗いまくりの状況ができるだろうか?
布団の中で思考は巡る
十年後
最近、何をするにも
おい、十年後のことを考えよ
それで良いのかおまえは?
それを十年後も使い続けるのか?
ほんとだな?
と、神様がいつも耳に囁くのだ

悩み抜いた末
薪ストーブはずっと使いたい
廃材が出るし、薪の煙は緑の木々の
光合成にいいから環境にいいのだ
よし、逆にっ!背の低いショート煙突!でやってみよう
やってみないとわからないじゃないかと
朝から小屋の改築作業
外したら案の定、煤がこびりついておりました
ゴシゴシ擦りピカピカに
ゴシピカゴシピカアンタモアタシモゴシピカと
リズムは軽く足腰重くでございます

あ〜空が見えるし壁は丸見え
何とかかんとか朝飯も食わずに14時に作業終了
耐火ボードを取り付けて
ストーブに火を入れて
何とか上空に煙が抜けて行きました
スピーカーの位置も変えて
宙を舞うダニエルラノワの音楽で音質チェック
上手くいったでござる
何事も、やってみないとわからない
これで十年後も手の届く煙突掃除で
怪我もせずに何とななるだろう