吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

エカB−3

先週からずっとニック・ジョーンズばかり聞いている
知らない人が多いと思うが
アルバムは数枚しか出ていない
なんともいえない柔らかなギターと唄が素晴らしい
まさしく家具のような音楽なのだ
もう70歳を超えているだろうな
数枚のアルバムを出して
多くの音楽家に影響を与えて
絶好調の最中に自動車事故で演奏できなくなった
昨日も電車の中で
ヘッドホンで聞きながら店に向かった

人には、運というものがある
皆それぞれに
ついている時と、全然ついていない時がある
運というものは掴みたくても掴めない
どんだけ努力をしても運が来ない人もいるし
全然努力もしていないのに運のいい人もいる

これ思うは
電車の中の宙吊り広告に
運を掴むという
胡散臭〜い本の宣伝があったからだ
運というものを
考えすぎると頭がおかしくなり
ノイローゼになるだろう

小さいことにも
全然ついてへんがな〜
と、なるべく人に責任をなすりつける様に
腹を立てながら無責任男を目指して
生きて来た私が思うには
多分、運というものはそこらへんの道端や
石ころの裏の湿った場所や
アスファルトの上に
ゴロゴロとこぼれ落ちているのだと思うし
たぶん、コンビニにも198円で売っているかもしれない
もしかしたら
朝のしじみ汁の中に隠れていたのかもしれない

結局、運というものは
だらだらと私や君の手元から
こぼれ落ちてしまうわけで
大慌てで、運をすくおうとするたびに
バシャバシャとこぼれ落ちて行く様子を
自然の神様が
ザマァ見ろと笑っているだろう

要するに物事というものは
ストイックに真剣にやればやるほど
自分が満足しておるだけで
大したことはないのである
そして、すぐに飽きるのだ
人間は愚かだな、、