吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

Touch&Go

向かっているのは大都会
58歳わけのわからぬ己の日々
説明するのも面倒くさい
中央道、眼先の大きなトラック様
車体の鏡に写っていたのは?
貴様は男だろっ!
一生一度の人生だ!
己を変えてみろっ!
己を超えてみろっ!
輝く景色の大型トラックである

軽トラ・ジョニーGo!Go!Go!
行くぜオレは地の底までも走り抜けるぜ
レッツゴーレッツゴーレッツゴー三匹だっ!
あっ懐かし〜である
昔のこんなどつき漫才は見れないだろな
時代が違うだろ?
コンプライアンスなんとかと言われたら
見猿言わ猿聞か猿だねとなって
面白くないね

開店から三日間は慣れるのに必死
てんやわんやであったけれど
週を開けた二日間、完全なる予想通り
客入り半分に減る
これで良し
ようやく全体のリズムを掴んで
これからが、勝負である

日々疲れ果てて、アキシマーノに戻るけれど
食する店は何処も空いていない
3日続けてファミリーマートコンビニエンス
という場所で、蕎麦と缶ビール
寂しいものだがしょうがない
缶ビールも毎日メーカーを変えて試飲している
シャワーを浴びて缶ビールをプシュッと開ける
このところ、ニュースも見ていなかった
見ると、元総理の葬儀
物凄い数の人が並んでいて
皆、スマホで壇上の写真を撮っていた
葬儀の中で写真を撮るかね?
気持ち悪くてテレビを消した
終わっているなこの国は
我、思うにTouch現象だ

新しいモノ、皆が振り向くこと
すべての事に情報を張り巡らせている
聞くと、そこへすぐに予約し出向く
美味い店だと聞けば、行列に並ぶし
ディズニーランドも四時間待ちで並ぶ
夏休み、ゴールデンも
人混みがあろうが、渋滞に巻き込まれようが
その場へとりあえず出向く
帰路で疲れていようが

全てはTouch現象
葬儀もディズニーランドも
同じ引き出しなのだ

すなわち
執着するような特段の思い入れがなくても
自分の眼で、その場の感触で
Touchする事、スマホに残す事
自分の感覚で皆が出向くその場の
雰囲気に触れればいいだけなのだ
Touch現象

その後は、もう忘れてもいい
行ったよ、、
と、自分への合図
要は、何らかの跡を自分に残したわけだ
そして、ゴミ箱を空にする

こういう輩に言われるだろう
“それは、人の勝手でしょ?”

だな、、

昨日聞いた話で
先日、混んでいるとネットで見たので
と、お客さんが教えてくれた
?とよく分からなかった
ツイッターに書いてありました
と、おっしゃったが
あ〜、、とやはりわからない
そういうのはやっていないし
どういうことなんだろう
誰かのツイッターで
と、言うことだろうか?

なんだかわからないけれども
わからないならわからないで
手は出さないほうがいい
アナログがいい
柱時計を探している
ハトが飛び出す古い時計を探している
一日10分遅れてもいい
そういうのがいい

昨日の、お客さんは
カウンターの時計が、ぼ〜んん〜っと鳴った瞬間
いいなぁ〜落ち着くな〜と
ホッとした表情だった

今、天才デザイナーと
それはちがう、あ〜だ、こ〜だと言いながら
店用のハイボールのポスターを製作中
オレはハイボールを呑んだことがなかった
けれども、店のハイボールを呑んでみたら
はよ言えよっ!と思うくらい美味すぎた
これは、ホッピーと並んで癖になる
しっかり売らなきゃと思っている
税込みじゃないけどね、、
ジョッキで呑めるハイボール
安いな、、