吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

環境は人を変えてしまう

何やらかんやらで自分も結構忙しな〜と
日々思いながら生きているけれども
子ども達の夏休みも今週で終わると聞いたので
娘たちの近況やらの話を聞いてみたら
今の子ども達は忙しすぎるなっと
びっくり仰天した

教える立場の仕事の妻に聞くと
ゆとり教育の失敗で
大人になってこれではえらいことになると
教育委員会が方向転換したそうだ
どんどん詰め込み詰め込みで
会話を中心とした教育になっているそうで
それぞれの時代の子ども達は
たまったもんじゃない
実験台じゃないのだから
与えてばかりではなく
昔のように会話で心豊かに育てろと
大人に言いたいですな
あっ、オレもその一員だな

宿題の量が物凄くて
さすがの娘たちも
なかなか宿題が終わらないと嘆いていた
夏休みというのに
遊ぶ暇もないそうだ

おまけに受験生なので
教師から夏休みの勉強次第で
進路が決まるからな
と、脅されていると笑っていた
オレに似ずに成績がいいので
国立大を目指す私立高校を
紹介されたそうで悩んでいるという
なんで、こんなアホの親から
あんたねぇ、、と言葉も出ない

いやはや大変ですね、、と
無理はしないように、、
と、しか言いようがない
何を協力できますでしょうか?
と、聞いたら
夜中に音楽を鳴らさないでほしい
睡眠の邪魔になると言われた
が〜っん、、
すみませんすみません
社員一同、今後気をつけますので
記者会見禿頭で頭下げ
コンプライアンスコンプライアンスと
意味もわからぬ壊れたラジオの様な
バカ社長の図の様であった
頭が下がる思いである

家族のストレスを
日々の笑いに変えられるように
自分のやることは?
今まで通り
まぁいいじゃない
色々あるさ

最後に辿り着くのはロクハンと
オーディオマニアに呼ばれる
三菱ダイヤトーンの16cmフルレンジのスピーカー
オレはマニアではないけれども
いつも良い音で家で鳴っている

大昔の三菱のロクハンのスピーカーの木箱
エンクロージャーの設計図を
手に入れていたので
よし!作ろうと思って
今年の春から赤松の板を乾燥させていた

昨日時間ができたので
設計図を見ながら自分なりに
ここをこうしていい感じにと
考えながら作ることにした

外は暑すぎるので
帆布のキャンバスシートを張って
日陰の中で作業した
いつものごとくの木工部
始めだすと
汗ダラダラでも、水も飲まず
子供の様に夢中になる

疲れてくると怪我をするので
いかんいかんと
木屑だらけでアイスコーヒー

ふ〜っと息をだして
空を見上げる
自然の中で楽しいことができて
あ〜生きててよかったと思う

この瞬間が自分に嬉しい
夕刻、くたくたになって完成した
バッチリだった
一年ごとに
無垢の木は、色合いに艶が出てくる
環境に馴染むのだ
生きている証拠である

素晴らしい中音域のエンクロージャーだった
音を聞きながら
昔の人は凄いなと感動した
自分で設計した音よりも
豊かな音だった

悩んだ末にレコードプレイヤーを導入
いやはやアナログLPレコードの
音色は素晴らしすぎる
40年前の記憶が蘇ってきた
デジタル音は終わったな、、

これからは少しづつ
昔のレコードを揃えていこうと思う
家の者から荒井由実のレコードのリクエストがあった
オレはレコードで聞いてみたかった
ジョージ・ジャクソンと
高校生の頃
聞いた瞬間心臓を撃ち抜かれて
一発で人生の考え方が変わってしまった
ルー・リードのブルーマスクを手に入れた
共に、全く色褪せていない
素晴らしく美しい景色を
部屋中に描いてくれた
いい景色を感じると心が震える

娘に叱られないように
そ〜っと聞き続けよう
聞くほどに酔いしれて
酒が進むと
耳が敏感になってくる
レコード針の音は
じつに心地酔い
こんなに素晴らしいなら
はよ言えや!と言うことね