吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

LATEST RECORD PROJECTの巻

先日の人間ドックの通知表を持って
主治医さんのクリニックへ
いつもの通り
少しだけ体重を落としながら
運動も取り入れれば
何も問題はないですとおっしゃる
酒、肝機能は何も言われずニヤリ

シンプルで無骨で軽くて
余計なアプリが無くて
F値の明るいマニュアル露出の
デジカメを探していて
奴が届いたので
試しに撮影してみるかと
クリニック帰りにふと
ドライブがてら付近の山へ向かう

山へ向かうと
どうしても沢や小川の場所へ向く
自分で沢から水を引き
オレ小屋を自分で建てて
誰もいない場所で
犬と山羊と鶏と
余生を暮らすための場所
たった一人で息絶えて
腐って土になれる場所
熊には気をつけろ

昔、信用のできる友がいた
奴はオレを睨んで言った
やってみなきゃわからんだろ?
あの言葉、ずっと忘れない
リスク、責任、ウエルカム
ファッキン糞合理主義野郎
懐かしいな、、
もう十分な歳だ
互いに誠実に阿呆の道を
焦らずゆっくり歩きつづけよう

小川みつけた
山からの水路みっけた
呑めるな
開拓したいなぁ

別荘地でもない、こんな山の中にうどん屋?
歩いていくと、、、
あった、、うどん屋、、
普通に準備中の看板
ぐえっ!
駐車場も普通にある
いやはや、凄い
今度来てみよう
びっくりしたなぁ、、

よく人に会うと言う
生きることはアイデア
少しのお金と勇気があれば
人生は裏返る
カタログの中やネット検索の中には
自分に誠実に自己納得
おもろく幸せに暮らせるコーナーは無い
コンビニにも売っているような
コーナーばかり
人生は、アイデア
美しく死ぬためのアイデア
うどん屋の近くに
小さな平屋があって羊が二匹いた
あ〜、、
オレに似たような景色を夢見る人間が
いるもんだな〜と家を見ていたら
羊がオレをじっと見ている
オマエはなんだ?
アホヅラしてるから
オマエは駄目な人間だな?

ニヤニヤして羊が可愛いのだ
羊の糞の匂いも好きなのだ
思わずオレもニヤニヤしてしまう
失礼しました羊さん
家に戻る

ヴァン・モリソンのレコードが置き配で届いていた
誰も寄せ付けない
孤高の男、ヴァン・モリソン
恐るべし多作のヴァン・モリソン
毎年、新譜を出す
この、短い二年で
三枚組と二枚組を発表している
彼はキッチリ事を熟す
音に妥協はなく我が道を往く
誰の批判も気にしない
孤高の男ヴァン・モリソン
豊かな音楽製作所

彼が、インタビューで語った
言葉が嬉しかった

”俺はセレブじゃないし
ファンの為に音楽はやらない”

最高だ
ヴァン・モリソン

昔見た
タイトル忘れたフランス映画
女性が男に言った言葉が
”あなたの家に
ロマンチックな音楽ある?
ヴァン・モリソンのレコードも無いの?”

印象的な場面だった

スピーカーの裏板の反響を調整し
板を打って完璧な状態で鳴らす
音が締まってきた
音圧が豊かで美しくなってきた

あのうどん屋
気になるな、、
なんだか
うどんが喰いたくなってきた