吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

愛のファミリー都会へ行くの巻

我が家の三連休
久しぶりに各自在宅
しかも雨雨雨晴雨雨みたいな日々
湿度がやる気を無くし
妻もオレも頭がズキズキとだるし
最後にようやく雨も止み
晴れてきたので
皆で大都会甲府に出向く

居酒屋へ行くも
どうにも何から何までぱっとしない
チェーン店らしく
従業員も楽しくなさそうだった
駅ビルで美味いものを喰って帰ろう
と、店を出て行くが
どうも、これまたいまいちで
前に行ったイタリアンファミレスへ入る
とにかく何もかもが安かった
イタリアンもつ煮とサラダを頼んだら
娘がすかさず
それ!前も頼んだよと言う
えっ!また同じの頼むの?というので
うるせえ女だな気のせいだろ?
と言うと
いやいや、また同じの頼んでるよと
女子部に笑われる

鬱陶しいな、とひとりビールを呑むと
ジョッキが軽すぎてびっくり
プ、プラスチックだぞこれ?
と、皆に持たせて確認させる

軽すぎて、なんだかなぁと凹む
ビールは掴んでグッと腕に来なくちゃ駄目だよ
なんだかなぁ〜と
ぼ〜っと女子部の話を聞いていた

学校では
先生や友達にオレの存在を聞かれるそうだ
ほぼ、家に居ないし離婚してるの?とか
居れば、畑仕事や木工仕事
何をしてる人なの?と聞かれるそうで
軽いビールを吹き出しそうになった

そうだよな〜
第三者から見ればそう見えるだろな
父親としては、頭がおかしいし
娘に勉強しろとも言わないし
あ〜しなさいこ〜しなさいも言わず
妻とも必要以外あまり話さない
学校の行事も行かないし
娘が何組かも知らない

一度、持って行くのを忘れた
娘の水筒が座敷に転がっていたので
暑いだろから水筒が無いとやばいな
と思って、学校へ届けに行ったことがある
入り口もわからないので
先生に水筒見せて”うちの娘は何組だ?”と聞くと
若干変質者を見る眼だった
そんなもんだな、社会の構図は
と思った

今は、親が学校にクレームを言ったり
校長にああだこうだと言うてくるらしい
月謝を払い預けているのだから
参加するのは、あたりまえでしよ?
の感覚なのだろう
保育園でもそんな景色だそうだ
喧嘩の強そうなガードマンでも雇って
つまらない親は全員殴ってやればいい

今の学校はすべてお父さんも参加するそうだ
運動会でも何でも
夫婦仲良く観察しているそうだ
勘弁してくれとオレは言う
昔は、親父なんて来たこともないし
子供に気持ち悪がられていた

我が家は、自由主義の家族なので
皆、それぞれで暮らしている
今風の家庭では無い
家族というのは宗教なので
子供は親を信じてしまう
人間としての距離感は大切だし
何故何かな?と
第三者の目でも、自分を見なさい
いつも自分で考えなさい
自由のないこの国で、自由家族なのだ

だから、何をしている人間か?
わからないと言われる
普通ほど面白く無い
普通ほど飽きる
何でも合理的に
わかりやすい社会なんぞ
くだらないだろ?と娘に言う
これも家族の宗教

うちのお父さんは
世界一頭がおかしくて男尊女卑で
世界一優しい男だと言えばいい
と娘に指示をする
ますます理解不能になるだろう
ざまぁみろだ

最近よく見かける
値段は安いけれども容量を少なくしていて
おまけにジョッキの底を凹ませた造り
相当原価を抑えているから安くできる

昔のジョッキは少ないし
だいたいがキリン、サッポロ以外のメーカー
自分の店はジョッキもサワーグラスも
容量は昔のままでやれと言っている
10月から酒屋も
何もかも値上げをしている
けれども、便乗値上げはしたくない
少しでも分かってくれる人がいればいい
糞SNS発信ではなく
まともな客の心の連鎖で
まともな客が集まり
店が流行ると信じている
損して儲ける近江商人が好き

何も足さない、何も引かない
じたばたと余計なことはしない
くだらないアピールはしない
どうでもいいような景色の中で
日々、豊かな風が通り過ぎれば
それが最高だ

おでんの季節なので
今年も日替りおでんメニューを
印刷している
おでんのキャラをチョイスしながら
こいつ、腹立つなぁと思う
おでんキャラばかり探している
ロールくんは物凄腹立つキャラだ
イトウは好きだそうで
ますます腹立ってくる
紐はキッチリと腰の骨盤で閉めなさい

金権政治のロール党を宜しく!
うん、選挙演説みたいだぞ