吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

溢れるガッツを消せる自然体

労働を終え、高速走る
この一週間ずっとトムトムブロソーを流す
この自然体が自分に同化する
男は自分を消す力が必要ということ
深夜帰宅
疲れてすぐ寝て六時に目覚める
めずらし六時間ぐっすり寝れた
起きぬけの疲れ無し

おい、気分はタフネスで行こうぜ
と自分に言い聞かせ
瞬時に頭に浮かぶは
”タネイモ”
畑の準備開始
朝、八時半に近所のおっさん来る
頼まれていた沖縄産のシークァーサー
原液100%を取りに来た
沖縄から一週間経っても届かないので
問い合わせたら
忘れてたらしく
あっ!急いで送ります!とのこと
沖縄に住んだことのある人には
分かるだろう
忘れるのだ
都会の人なら何故気づかないんですか?
とかの糞クレームメールを送るだろうが
オレは一切気にしない

あ〜じゃあ送ってね〜だけ
担当者の顔も知らない
さすがに丁重に平謝りの電話をしてきたので
いいさいいさ〜着くならいいさ〜と受け答え
おまけで一本入れておいてくれた
こういうさりげないのが嬉しい
てか、忘れ遅れがこれで二回目!
もう、笑うしかないですね、、

おっさんもJeepが好きで
昨年、10ヶ月待ちの
軽トラみたいな新車のJeepを買って
交差点で対向車にぶつけて横転
道路の真ん中で運転席から出れず
大勢の人に車を持ち上げられ
新車は全損、身体は無傷
現場検証の警察官に
車両保険は入らないとだめよと促されたと
笑って話す70代のおっさん

一度留置場に入って反省しなさい
とオレは言う
昔の男はすごい
イモの話をしながら
おっさん中古の格好いいJeepがあった
と言うので
金があるのだから新車の一千万円のやつを
買えばいいと言うと
安いのでいい
100万円くらいであると言う

呆れ果てて、3個くらい買ってしまいなさい
人生は一度
反省しないで面白く生きたほうがいい
と言うと
おっさんニコニコで
こんな若手が言うのだから
どんどん楽しもうという顔で帰っていった
アホである

車には一切興味がないし
洗うのは月に一度
東京は花粉がすごいので
シャワーして拭いた
モノには執着心が無い
大切に扱うけれども執着はしない
本は読んだら捨てるし
つまらない本は捨てる
人にあげればいいが、貰った人は迷惑だ
家が無くなってもまぁしょうがない
その程度だ
金で自分の魂は買えない
家を買う時も車を買う時も
家族とまともに相談をしたことはない

大概、契約した後に買ったと一言
昔からそうである
理由は、払うのは全部自分だから
たぶん離婚でもしたら争いごともしない
軽バン残して
家も何もかも全部あげるだろう
そういう風に
心の底で覚悟を決めておかないと
男は、圧倒的に楽しく
美しく生きてはいけないと思う
男の理想とは覚悟の上にあるものだ

倉庫を整理して
アキシマーノの質素な日々を彩るために
使っていないテーブルと椅子とランプを積み込んだ
これで家飯も旨く食えるだろう
色々と忙しい
朝飯を食って洗濯が乾いたら
アキシマーノへ向かおう
季節の変わり目の己に勝つために
タフネスで行くのだ
ガッツと自然体の地平線を彩れる男
成り得なきゃ死んだほうがマシだ