吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

七兆円でポンコツ村を作る

呑みすぎた翌日
炭酸かコーラをガブガブ飲む飲む
これでOK

自宅で軽バンちゃんの東京花粉を洗い流していると
100m先の家の二階から少ない友人の一人
80歳のおっさんが観察していた
この歳になれば分かるが
友人の多い人は信用できない
ええ歳をこくと別にいなくてもいいものだ
しばらく無視していたが
手を大きく振ってやると
お~気づいたか〜!てな感じで手を振っていた
いつもオレは観察されている
何曜日に戻ってきたとか
どの車で行ったとか
会うたびに報告されるのだ
ファンか?おまえは!と言いたくなる
別にいいんだけど

忙しいんだオレは、早く窓を閉めろ!
と手を大きく振ってやった
なんだか
しばらく呑んでないし
年寄りはヒマなので
寂しいだろうと思って
しょうがねぇなぁと
野菜や肉を買い出しに出かけた
帰り際に電話して
ガラクタ工房で呑むからな
酒も食材も全部買ったから
一億円持って手ぶらで来なさいと
優しいオレは電話したのだ

80歳の友人は嬉しそうだった
いつも反吐が出そうな
醜い言葉で挨拶するのが二人のルール

まだ死んでなかったのか?とオレが言うと
なかなか死ねないでいる困ったもんだ
足腰もピンピンしている
店は潰れたか?とおっさんが言うと

店は、いつも潰れそうだから
新事業をするので7兆円貸してくれと言うと
一兆円しか無いと言う
そんな端金じゃ話にならん
捨ててしまえとオレは言う

歳上だろうがタメ口だ
大切な友人だから

初の釜飯も大成功で
ウマイウマイと喰っていた
ふたりの話はいつも面白い
爆笑の連続だ
ゴルバチョフの思想と
プーチン亭のイカレ具合
下ネタと椿の木
男の力量と思いやりについて
長々と話し合った

80は、BSの夜汽車の番組で
都倉俊一作曲の山口百恵の昔の歌の数々が
夜汽車の映像にぴったりで
いろんな事を思い出して
切なくて泣きそうになってくると
ロマンチック80なのだった
iPodで昔の曲を聞きながら
ふたりで夜まで酒を呑んで
おっさんふたり静かに
百恵ちゃんを聞きながら
泣きそうになったのだ
昭和がよかった

七兆円と権力があったら何をする?
と聞いたら
会話の面白くない奴らは全員銃殺だなと言う

オレも銃殺か?と聞くと
話が面白いし大事な友人だから大丈夫だ
と、、
ケチ臭い近所のアイツとアイツは
完全に銃殺だと言うので
焼酎を吹き出しそうになった

イイヤツなんだけどね、、と
ぽつりと優しく笑っていた
昔の男は面白い
実に楽しい酒だった

アキシマーノに朝方戻り
靴を洗濯機で洗う
ボロボロになるけど気にしない
真っ白になって太陽を浴びて
気持ちよさそうだ
鬱除け春のダイナミクスチャレンジ
男らしくガッツで行こう