春に高校生になる女子ふたり
ひとりは、山梨から東京の高校へ
週三回の電車通学になる
それは、彼女が決めたこと
彼女は、ドキドキ経験してみたく
親友を誘い通学調査に来た

夕方
居酒屋 海風にも来てみたいと
ふたり女子会
楽しそうに食事をしていた
溢れる思いを語り合う
自立を目指すふたりである

彼女たちは
ドキドキ宿泊調査の
オプション付きを選択して
アキシマーノに泊まらせてほしい
ということになった
オレには、断る理由も無い

住所を手渡し
自分で調べて考えて
自分で行きなさいと伝える
部屋では好きなように
有るものを使いなさいと
ふたりに鍵を渡す

当日、気持ちよく過ごせるように
真っ白シーツを洗い布団も干して
一つの布団に枕を並べて
修学旅行の様に敷いておいた

仕事後は
アキシマーノで酒を呑んで帰る
酒を呑むと睡眠はイビキに変わる
次女曰く
イビキの人は抱き枕をすればいいと
アドバイスをくれる
抱き枕は無いから
おまえを抱き枕にして寝ればいい
と、言うと
それは、お断りだ
私が眠れないと言われ
シャッターを閉められる

深夜の男のイビキは彼女たちに可愛そうだ
オレは人に気を使うので
駐車場で寝ることにした
車泊にも慣れてきたから
家の様にぐっすり寝れる

あれ？此処どこだ？
てな、感じで
朝六時半に目が覚めた

あっ車泊だな、、
ぼんやりと朝の景色の駐車場

布団とマットがもう少し上等であれば
最高だなとぼける
毛布一枚で大丈夫

家に戻ると
気持ちよさそうに女子部は寝ていた
女子は、睡眠が大事
鉄瓶で湯を沸かし
ポットに入れて
ダージリンティーを置いておく

気持ちよさそうに起きてきて
ふたりでおしゃべりしながら
今日の計画を話していた
寝れたか？
布団はそのままでいいからと
オレは何も語らない

楽しそうに
ありがとうと
かわいい朝の笑顔だ
ふたりは行った

成長と自立への道へ
ゆっくり歩いていけばいい
さぁ、オレはオレ
引越しの予定を組もう