吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ヘッド・ナビゲーション

午前中、草刈り
もうへとへとで草刈正雄に変身して
刈る刈る刈る〜で
カルーセル麻紀にも変身した
疲れ果てた自分に優しい言葉や
気の利いたギャグも出ずに撃沈

この先オレはどうするのだろう?
と、問い始めても
草を刈るのは自分だけだし
畑を耕すのも自分だけ
嗚呼、、男子たる者、、
息子がここにいればなぁと思うが
なるようになっただけで
自己責任自己完結であ〜る

愛車のディーラーの若手の営業マンが
新車が出たのでぜひ見て欲しいと
何度も言うて来てくれるので
最新カタログを印刷してと言ったら
くれたのは良いけれども
ホッチキスの留め方が雑すぎた
この時代、それで通じるからかもしれないが
仕事を舐めてるなと、直感で察したので
電話した

見にくすぎる
見る人を感じて
もう一度印刷からハトメまで
やり直してほしい
クレームじゃないからね、、
そして、東京の家へ送ってくれ
見て考えるからと頼んだ
昔は、オレも営業の心得がある
男の仕事の基本を
教えてあげたかったのだ

千円でも
モノを物を売るということは?
人の心を掴むということで
女性を口説くことと同じ
無償の愛がなければバレるのだ
そういう事
昔からの仕事の基本
大切さを教えてあげたかった

今の時代、先輩方に愛がないのだ
若手に言ってもわからない
酒に誘っても断られるし
何を考えているかもわからない
言い過ぎると問題になる
理解してもらえない
と、あきらめているのだ

答えは簡単
オレの年代50歳〜60〜70歳代
自分のことで精一杯の
自分の好きなことしか考えない
丁寧上品に言うと、、
合理主義の糞共だからだ

若手に熱い思いは伝えなくちゃ
叱りながらも若手の魂を育てなきゃ
愛が無いのだ無償の愛が

送られてきたカタログは
キッチリとホッチキスで封印されて
下手な字ながらも言葉を選び
自筆で案内文が書かれていた
すぐに電話して

“ありがとう完璧だよ”と褒めてあげた

ディーラーに出向いて
人生初の試乗体験をした
車は乗らないで見た目で新車を買う
これが自分の基本だったが
彼の営業を素直に受け入れることにした
高く下取りしますというので
乗って良ければ
いつもの野菜を買う感覚だ

高速も乗るよと出発
乗り心地もまぁまぁで
インテリアも最新
運転席のガラスには欧米並みの
速度も方向指示器も全部出るシステム
44キロと文字が写り
すげぇなぁ〜と、びっくり驚いた
しかも鬱陶しくない

高速を走る
ん?どうにも迫力感がない
馬に乗っている様な馬力が無い
あとで聞くと
ずいぶんと排気量を抑えているそうだ

車には、全く無知だけれども
初めは、地を這うようにグッと進み
がっしりと無骨な唸りを出して
消えていくような
柔らかで静かな安定性も必要だ
男の基本のようなものだ

見た目は良いけれども
値段云々ではなく
とても買う気になれなかった
次回は
笑いと女の口説き方を伝えよう

家に戻り
馬の様な無骨な車を洗い
清潔にキレイに拭いた

さぁ週末
都会仕事の旅へ出よう
愛を込めて走るのだ