吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

人の業

とある昔の友人が会いに来た
じつにマイペースで面倒くさがりの男
几帳面な自分とは正反対
どんな人にも
良い部分もあれば、駄目な部分もある
駄目人間のオレが言うのだから本当だ

何かあったのか?と聞くと
腰が抜けるような
想像を絶する話ばかりだった

不幸というものは?
こんなに積み重なるものかと、、
自分でもびっくりしたと言う
ず〜っと好きな仕事しかしてこなかったし
自分の人生に、不満も何もなかったと言う
こんな、思いをしたもんだから
自分の人生を考えされられたと話す

何か、合わさらなくなったような
不思議な感覚だと、、
これは、何かを変えなくては、、
と思ったらしく
オレに会いに来たという
会いに来た、、て
あのなぁ、、と思う

そうか、、とオレは言い
励ますことはしなかった
相手の立場に立つと、、
軽々しい言い方はできないものだ
オレは素直に言った

人生は、なるようになるし
ジタバタしてもしょうがない
自分のやりたいことを
日々真剣に思い、考え、やるだけで
自分に嘘をつかずに
真っ直ぐ生きるだけだと、、

彼は、じっと話を聞いて酒を呑んで
心地よい風を吹かせて帰っていった

今度来る時はね、、
たまらん話は持ってくるな
良い話だけを持ってきてくれと、、
彼は、満面の笑顔で笑っていた
もう来ないだろうとオレは思ったけれど
それでいい
不幸を制するのは、毒の効いた笑いだ

酒のつまみを探していたら
次女が、具無しラーメンを作ってくれた
おにぎりも作ろうか?と言うので
素晴らしいおにぎりを作ってくれた
彼女は、きちんと母の味を繋いでいるし
包丁も使えるし何でも作る

親は、子供に教えることは無い
と、思った方がいい
生まれたときから
親を軽々と超えて生きているのだ
じゃなきゃ親の奴隷だ

最近は、好きなように生きなさい
男を見分ける眼力だけはつけておけよ、、
と、言っている

かしこ一人セレブの長女は
高校を卒業したら教育学部に入り
英語の先生を目指すので
遠くの街で、ひとり暮らしを始めたいと
言っていた
オレは、自立できない人間にはなるな、、
と、いつも言っているので
きっと、そういうことになるだろう
どんどんやれ、できることは協力する
と、言うだけだった

世界的に見ても
本物の優しさや無償の愛が少なく
民意や民度が低いこの島国

この国で生きていると
生き方の本質が見えなくなってくる
慣れほど恐ろしいものはない
気をつけた方がいい
全体を見ながら生きていると
人間は、信用に値する生き物ではない
と、思えてくるものだ
自然の中で暮らしていると
確実にそう思えてくる

かしこの長女には、、
人目を気にせず
自分を全肯定して生きていきなさい
と言う

オレには、オレの考え方がある
家族を養い頑張ってきたし
もうそろそろいいだろう、、
来年からは、この家を出て
自分が、面白いと思う生き方に
向かおうと思っている
たま〜にしか帰らないでいい
家族とは、そういうものだ
豊かに超えていくものだ
何かを所有するものではない
所有欲は、捨てなさい
と、誰かに教わった
眩しいくらいの
明るい未来が待っていると
死ぬまで思い続けることだ
超えなければ、未来は皆無

写真を整理していたら
震災時、ガソリンスタンドの兄ちゃんを脅して
灯油缶を20缶三菱バンに積んで
被災地の後輩へ届けに行った
海の近くで、野球少年に会い
オレのローリングスの野球バッグを
少年、、使ってくれと渡した

少年は、跳び上がるように喜んだ
人間の顔だ
彼は、どうしているだろうか、、
意外に、大都会で女を口説きながら
イケメンホストかなんかを
しているかもしれないな、、と

写真を見ながら
ニヤニヤしていた
身内も何もかもの
冠婚葬祭は、もう破棄したし
スーツも全部捨てた
好きなように生きるだけだ
あなたも所有欲はゴミ箱に捨てなさい