吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

自分を捨てて、ひとのために生きること

田舎は、車社会なので車がないと生活できない
バスも通らない
子供のある家庭は、家から2キロは歩かなくては
学校へ辿り着けない
緩い坂道なので大変だから
働く人は、知り合いやらに頼みながら
車で送り迎えをしてもらう
オレはヒマと見せかけているので
忙しくても、早朝と夕方
軽トラで、ず〜っと送り迎えをやったので
十分に女子部は、オレに借りを作っている
荷台に、知らぬ子まで乗せて送ってやった
オレは、男だから優しいのだ

田舎では、それぞれ一人に車がある
みんな土地が広いので
駐車場枠など無いし何処にザツに停めても良い
知らぬ人が止めていても気にはしない
田舎では、土地は安すぎるので
20代で家を建ててしまう人が多い
生涯住宅ローンに縛られると云うのは
田舎ではありえない光景なのだ
駐車場代が、一切かからないから持てるのだろうが
この時期は、冬タイヤの交換がたいへんだ
オレには4台分のタイヤ交換があるので
どれにはめたかわからなくなるし
車検や、点検やらで十二月はめんどくさい月だ
そして大嫌いなクリスマスと
正月のボケがやってくるわけで
な〜んにもめでたいことはなく
あけましておめでとうございますと
嘘を云うのも鬱陶しいから
なるべく、人に会わない様にするし
親族関係とも縁を切ったので
のびのびと暮らしていけるのだ
男は、一代で終わらせるのが
人間の本質的な豊かな生き方だと思っている

昨日は
近所の82歳の友人を誘って酒を呑んだ
互いにひとり
自己発信自己完結だから楽なのだ
82歳の友人はリベラル志向で
家族とは随分昔に離れて暮らしている
結婚の為に生きるほど
くだらない人生は無いと
爺さんは云う
娘が、心配だから一緒に暮らそうと
誘ってくれるが
勘弁して欲しいと断っているし
遊びに来ても、早く帰って欲しいと思う
正直な、おもろい爺さんだ

人生がパンクのオレと気が合うので
なんでも話せる友人だ
昨日は
アイヌ人とエスキモーとパキスタンの話で盛り上がった
どうでもいい話は嫌いな二人

おでんとぬか漬けを作って
美味い美味いと楽しそうに呑んでいた
人が喜ぶ景色ほど嬉しいことはない
オレは優しいから
楽しませることが趣味なのだ
お金ではなく
男にも女にも愛なのだ
たまにはええことも言うな

デヴシヴ週間からクリスミ週間へ突入した
たまらんくらいに音が豊かで優しい