吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ぼくも本物

車のナンバーを全部同じにする日
キッチリの異常男
持ち車のナンバープレートなんか
番号は、どうでもいいのだけれども
いちいち違うナンバーが気になっていた

異常男と言われても気にしない
小さい事が、徹底的に腹が立つので
デーラーの担当に電話して
変えてくれと頼んでいたら
大丈夫です
今日できたので代車を御用意しまっせ
と、言うので車を預けに行く
代車は、何がよろしいですか?
と、親切に言うので何でもいいよ
と、言うとさすが営業
最新式のややこし車を御提供

なんだこれ?
エンジン音もしないし
何もかもがわからない
よ〜くみるとガソリンと電気の両方使えるみたいだ
無音で動き出して
アクセルを踏むと音がしだした
えらい時代だなと思う
でも、これ危ないなと思った
ブルンと動き出しの音は必要だよ
こんな車が後ろから来ても気づかないし
轢かれるだろうなと思う

まぁ、最新だろうが良い物だろうが
どうでもいいやと思う
オレの車だけ
同じナンバーが全員揃って
仮面ライダーみたいで
キッチリしてよかった
とにかくキッチリして欲しい

所有欲が、ほぼないので
家も車も大根も同じ
無くなったら
あ〜、、無いな、で終わり
この国が、社会民主主義の国になって
服も与えられて
春夏秋冬決まっていて
人民服みたいなんになっても
キッチリしていて嬉しい
社会に
洒落臭い糞みたいな
表現が無くなればもっと良い

午後、近所の爺さんの別宅の布団やらの
廃棄物を軽トラに積んで環境センターへ行く
凄い量だった
爺さん義理堅いオレに大喜びだった

あんな量を一人で片付けるのは大変だ
ありがとうと金を払おうとするので
勘弁してくれと断った
人の役に立てればオレが嬉しいのだ
爺さん気持ちだからと
缶ビールを一ケース買ってくれて
こっちがありがとうだ

夕刻、一級建築士のおっさんが
竹小屋で呑もうと言うので
忙しいけれども、爺さんと参加
薪ストーヴが暖かくて
自家製の梅酒のお湯割
ガブガブ飲ませてくれて嬉しい

ほったらかしの肉と野菜が焦げているので
おっさん連中に、キチンとしろ
と説教しながら酔うて
いい宴だった
同等の男の付き合い
明日から東京だし
もう眠いから先に帰ると
とぼとぼと夜の道

アホで素晴らしい友人との付き合いだけは
大切にしている
男の友情は
義理と人情と優しさだ
かっこいい男は
中途半端な男の魂を徹底的に潰す
ゴミ以下だから

今日も車でクリスミ地獄
流れる様なギター
水の流れる様な音楽は良し
さぁ、少し一人酒で寝ようね