吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

腰を痛めぬ様に

体は疲れているようだけど
精神が、研ぎ澄まされている気配
毎朝5時に目が覚めて
果樹農家の爆音の中ぼ〜っと一日を考える
ラジオ体操をして6時にウオーキング30分
それ以上は運動しない
だいぶ生活のリズムになってきた

水をガブガブ飲んで
シャワーを浴びて自分の洗濯
女子部は、部屋干し
男に部屋干しはありえない
自分の洗濯は自分でする
太陽と風の外干し
この先もずっとだろう

軽トラに芝を積んで峡南へ向かう
近道をいつも考えている
車の1時間15分は、遠い

土木屋さんにお願いしてよかった
三日間で雑木を全て伐採できて
砂利を敷いて整地した
現場の作業員は、皆中国人
今日一日好きなように使ってくれと
社長が、言ってくれて困る

二人の中国人が朝から来ていた
日本語の話せるほうが佐藤だと言われる
が、話してみたら完全な中国語
どこが佐藤さんなんだ?と思う

二人して力が強そうだった
眼を見ればわかる
一人は、熊の肝臓を鷲掴みで喰うし
もう一人は、雇われの元殺し屋だろう
今日は、オレがボスなので
二人とも嫌な顔もせずに従ってくれた
誰とでも仲良くできるので
オレは平気なのだ

何するかっ!と言うので
芝を張るので黒土を運んできてほしい
と、頼んだら
芝なら赤土で十分!
細竹あるか?一本2円だ!
芝の押さえだ!と言うけれど
どうにも話が伝わらない

赤土を入れて
畑の土をユンボで耕してもらう
もう一人もナニするかっ!と
言うので、森の木の剪定を頼んだ
電動のノコギリをグォ〜ッと鳴らしたので
思わず首を切られると思って後退り
向こうではユンボで大きな穴を掘っているし
簡単に埋められるだろうとビビる

ビビりながらもオレはジェスチャーで話す
中国人は、怖いながらもニコニコと笑い
いいコミュニケーションがとれた
キンカンの木を向こうへ移動して
埋めてくれと頼む
木に風を通したかった
だいぶ良い感じになった
彼らが、飯を喰いに行く時間も
ず〜っと夕刻まで一人で芝を張った
クタクタだったけれども
どうにかできあがる
芝は、雑でいい
水をたくさん撒いて目土をしておけば
一月経つと根が地面に付く
そうすればもう大丈夫
弱い芝は根を張らない

明日も水を撒きに来なくちゃ
なんとか、土はできあがった
これからが、大変だけれど
景色を描こうと思っている
近所の人から、いつお店を開くのですか?
と、声をかけられた

田舎の情報は恐ろしく速い
東京の店も、噂されているようだ
店は当分無いですと笑って答えた
勘弁してほしい
店を造るのは
凄いエネルギーがいるからしんどいんだよ
三軒も作ったからもう十分

このあたりには葡萄も桃も見かけない
農家さんと大工さんが多いそうだ
土地柄はわからないけれども
住み出したら住み出したで
なるようになるだけだし
やりたいことをやるだけだ
夏までには、完成させたいな