吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

下町も大都会

門前仲町へ飛ぶ
首都高は嫌いなので下道を行く
大都会は、地図上の距離で見ると
何処へ行くも距離的には近い
江戸時代は、皆歩いていた
この距離なら都内は、歩いて行ける

それなのに遠く感じるのは何故だろう?
たぶん、景色を壊してしまう
ビルディングの多さだろうなと思いながら門前仲町へ着く
夜は、イトウと門前仲町居酒屋調査会
東横インに車を停めて
昼呑みせんべろでも行こうと
駅前へ歩いて向かったが、
何処へ行っても同じ景色で
居場所がわからなくなる
どうやら逆に歩いていた様だ

埋立地
明治時代からの埋立地
高度成長期からえらいことになる
埋め立ての上にそびえ立つ
高級タワーマンション
よくこんな場所で暮らせるな?と思う
いくら地震に備えていても
自然の力は、想像を絶する
死ぬるならば
すぐに土に触れられる家がいい

似たような街の景色
東京は、何処でも同じ店、駅、景観
まるでカタログの世界
もう少し請負の建築家は
それぞれの街々で違う様な
趣を感じられる
柔らかで自然素材でアーティステックな
街の景色のアイデアを出さないと
どんなに格好良くても
日本人の意識が廃れる

景色は大切なんだ
移りゆく景色を歩き
見ているだけで
いろんなことが
思い浮かんでくるんだから

こういう景色を見ていると
人は、考えなくなる
よくないね、、
この国は、間違いなく廃れてきてる

昼呑み
久しぶりの麦酒
周りは、ランチタイムの会社員
一杯だけ呑んで気分が失せて出る
二軒目も同じく三軒目も同じ
普通でいいのに居酒屋は、、
ぱっとしないので戻り昼寝

夕刻、イトウとセレヴと3人で居酒屋へ
老舗の居酒屋は満員で入れず
並ぶ気分はゼロなので他へ行く

茹でたんを喰わせてくれる居酒屋へ行く
値段も驚くほど安かった
働いている人の雰囲気が勉強になる
イトウが、呑みながら話す
オレは言う
どんな店でも、
自分が良いと思う部分は、盗めばいい
世界にオリジナルは無いのだから
酎ハイをガブガブ呑んで楽しく酔う
茹でたんを二皿食べて満足

二軒目へ行く
元気でうるさい店は嫌い
主義主張も要らないから
徹底的に清潔で
ただただ静かに呑ませて欲しい
普通でいいんだよと思う

解散
また道がわからなくなって
2キロほど逆に歩いていた
雨が降っていたので
歩いて行けそうな、夜の道を
タクシーで帰る

ホテルは、円安
世界の外国人で満員

次の朝、コットンを聴きながら
静かな田舎へ戻る