吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

若さは希望だよ

朝から大雨、峡南へ飛ぶ
大工事開始
職人さん5名で解体始まる
庭にツバメの亡骸があったので
可哀想にと土に埋める
それにしても仕事が早い
邪魔になるので去る

長女の県立高校の文化祭に行ってみる
三日続くそうだ
甲府の大ホールで開催された
クラスごとに演劇を披露
山梨にはこういう文化があるそうだ
素晴らしいね

このバカ親は、昔から子育てもせずに
いい加減なのに、四人とも皆かしこい
いったい誰に似たのだろう
こういうのに来るのも初めて
授業参観も出たことがないし
家庭訪問になると
余計な事を語るから家にいるなと言われ
どうせ成績がいいのだろうから
面白くも何ともないと
通知表も、まともに見たことがない
少しは、グレてほしかった

わたしなんぞは、
まともに高校へも行かなかったし
落第ギリギリの出席数を教師に聞いて
日数をキチンと計算して
学校へほぼ行かず
日々、パンクバンドと金儲けに明け暮れた
勉強なんかする暇はない
高校なんぞ見下していたし
この世は金だと忙しく
親父に何度殴られても言うことは気がず
反抗と抵抗に明け暮れて
大人は信用しないし
友達を作る気なんぞさらさらなかった
おかげで生意気で幸せな人生が送れた

しかし、娘の学校の生徒を見ていると
オレの若い頃の、腐り据えた眼と
眼が違った
皆、かしこそうな顔顔顔だ
こりゃ勉強できるよな、、

聞くと、みんな全国の国立大学を目指しているそうで
高校一年で地方の国立大学を目指しているとか、、
あのなぁ、と
オレの高校生の頃とは別世界で
その場にいるのも恥ずかしかった
頭の良い人は集まるんだと感心する

舞台は、アカペラ部の表現から始まり
クラス別の演劇が始まった

演劇の脚本も全て生徒が考えている
内容が凄かった
2112年の東京の設定
都市に人口が集中している場所の
人口を減らすという法案を通し
人口省なる国家権力が人を削除するという
過激な内容だけれど、
じつに、深く考えさせられた

あんたら高校生だろっ?
と、度肝を抜かれた

中国がアフリカに進出する時代
先進国だけが、恵まれた生活をして
アフリカには、
明日の食事も取れない様な人々がいる
何かがおかしいよ
考えよう世界を、と生徒が熱く呼びかける

若い子の魂が、心に響きましたよ
こういう子たちがいるんだねぇ日本には
おっさん反省しまくりの図

もうすぐ60歳
自分事しか考えず生きてきました
新しい生き方を学ばなくてはいけません
帰りの軽トラ
ず〜っと何だか凹んでいました
良いものを見ると魂が凹むよね
ほんとにありがとう
若さはいいねぇ〜