吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

いい国作ろうカマ掘り幕府

先日、横浜の70歳男性
認知症ドキュメンタリーを見た
氏は、元横浜市役所の海外報道担当のエリート
何の問題もなく子供も自立し
金に困ることもなく孫もいる
絵に描いたような出世街道の人生
無事に定年して暮らしていた

二階の書斎はキチンと整頓され
デスク横には、昔の資料も全て仕分けされ
本棚には数々の書籍がキチンと並んでいる
何もかもが整頓されている
物忘れが多くなり妻の勧めで医者にかかる
70歳になり認知症と診断される

氏の落胆の日々が始まる
もはや、二階の書斎へ行く気も失せ
妻の言うことに従うのみの自分
世話をする妻もついつい
キツイことを言ってしまう
仲良きとも、今までとは何かが違う
互いの日々
小さなストレスを積み上げていくのは
人間ならあたりまえだ

朝は、彼がゴミ捨てに行く
それが彼のルール
家に戻りなぜか慌てふためいてしまう
ちゃんと捨てに行けたかと、、
妻のちょっとした小言で気が滅入り
ごめんなさいごめんなさいと
子供の様に妻に謝る
人が変わった様で
常に怯えている景色

最近、海馬を意識し始めているのは
氏のドキュメンタリーを見てからだ
たぶん彼は
何もかもきっちりと仕事をこなし
人生も出来上がっていたはずだ

真面目で、人に好かれる様な表情
最近の糞幼稚バカ知事パワハラとは無縁な
誠実で、部下に頼られ人だったと見た
見るからに温和風
部下もたくさんいたんだろうと思う

なぜに、そうなったかと
考えながら映像を見ていた
キッチリしているのは同じなので
ヤバイなオレと素直に考えた
たぶん、たぶんだ
彼には、ほんとに失礼だけれど
オレから見ると、
人生に、アホの部分が
相当失せていたのかも知れないと思った

人間は、失敗と笑いと
人に言えない様な辱めと
嘘と自分の醜さとモヤモヤと
豊富な経験を噛みしめる生き物だ
そして、再生しながら生きていくのが
愚かな人間だ

その部分では、大丈夫だなと思った
何が言いたいかと言うと
どんな人間でもヘルタースケルターの様に
一瞬の何かで
泥沼にハマり込んでしまう可能性は
誰にもあることだと思うのだ
だから海馬海馬と言うているわけなので
次に子供ができたら
確実に深堀海馬と名付けるだろうな
個人情報など、ネット社会では
高度なセキュリティをかけようが
君にしてもズルズルであるのだよ

死ぬ日と認知症の日だけは
A1に教えてもらいたい
あと、薬物死か銃殺で死ねる法案も
通していただきたい
長生きできても
誰しも、介護の人に
迷惑をかけたくないと思うている
おじいちゃん、いい人生だったね〜
などと、死んでから言われるのは
あれは嘘だから気を付けろ
元気に生きててなんぼだ
地球の上、人間は全く必要はないが
アホで勝手に生ききるのは自由だ

本棚、組み立て終える
明日、綿密にサンダーをかけ調整
塗料を塗って完成予定
認知症になるヒマはない

あんたもあんたの誠実な1日を
やるべきことをやって燃え尽きろ
糞政治家よりも、まだマシだ
それが、絶対に世の中の為になる
君が変わらないと、世の中は変わらない
誰かが言っていたな、
忘れた