
いえの森の桜が咲いていた
あのでかい木は、桜だったんだと気づく
木は、実がなり花が咲くなりしてくれないと
何が何だか素人にはわからない
一人で花見酒をしても侘しいだけなので
見るだけにしとこう
田舎暮らしを始めて14年になるが
夏は、蚊帳の中で寝ると言うのが夢だった
ずいぶんまえに国産の上等な蚊帳を手に入れた
けれども八畳間用なので
部屋に物があると狭苦しくて
なんか、違うなと感じて倉庫にしまっていた
峡南へ越してきて
この夏の暑さをどう乗り切るか?
扇風機一台しかなく
エアコンを買わないといけないだろうが
この広さではエアコンも高値になる
金銭的に厳しいなと
う〜っ頭を捻っていた
そうだ、蚊帳があったなと思い出し
倉庫の蚊帳を取りに行って
洗って二日干して吊った

夏の昼間の2階は、暑すぎるから居られない
夜になって、少し涼しくなったら
窓を開けっぱなしで蚊帳で寝ることにする
これで夢が叶いそうだ
しかし、昔の日本の技術は素晴らしい
上物の蚊帳は、中国製と違い
しっかり丈夫に作られていて品があるなぁ
これで、熟睡できたら
地獄の様な夢も楽しめるだろう

いよいよ、釣りの車泊旅も始まる
釣れた魚をどうしようかとか
釣り場を汚さず
魚臭い手をどこで洗うか?とか、
色々細々と考えているのは楽しい
にしても、車泊ベッドに納得いかず
ついに、4回目の作り直しをする
しかし、しつこい
納得しないとダメなのだ
とにかく使用前後の格納とサイズ
シンプルで、すっきりと
気分良く車泊するには
やはり、折りたためるベッド
完成して重さを測ると6キロ
ベルトをつければ片手で持てそうだ
夜は、一人完成記念酒
二日続けて冷やし素麺
富士納豆と富士川豆腐とキムチ
生姜を擦りまくって喰う
生姜は、密封容器の冷蔵保存
水を換えながら5ヶ月保っている
乾麺は、賞味期限をとっくに過ぎているが
そういうことは気にしない
賞味期限を見ていると日々が生活に追われる
食えそうなら食えばいい
何でもかんでもわかりやすくと便利な時代
便利は、感性を鈍らせて知恵を学ばなくなる
己の、何気ない所作に気をつけている

