吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

見えない場所に気を配る

性格は人それぞれ
一年一年歳を取るにつれ
自分という物体を
何処まで客観徹底的に
自分自身で自覚しているのか
個性とは?答えは皆無
これが、生涯続くのだろう

ずっと、3つの考え事が閃いたらば
同時に進める事にしてきた
いい加減な性格なので
コツコツと一つ一つの積み重ねができない
駄目な人間
けれども、同時進行で進めると
次々と、アイデアが湧き出てくる
答えは3つの同時進行にある
80%考えるとGo
思いは、どんどん削られ新たに増えたりする
人生は面白い

ここ三日間
職人さんが家の台所の工事をしていて
自分は事務仕事と木工仕事、別の職人さんが洗面台の工事
別の職人さんは壁の張替え作業
全て同時進行でやっている

次から次へと人が入れ替わり
時間を組み立てうまく回してる
こういう作業は面白く
どんどんアイデアが溢れてくる

日々、酒を呑んだら倒れるようにぐっすり眠れる
今日は、娘が帰宅したのと同時に
あとは頼んだと檜の板の買付に
軽トラジョニーを飛ばしもって
30キロ先の製材所へ出向く

あ〜だこ〜だと社長の話を聞きながら
材木が値上がりするから
今のうちに安くするから全部買えと言われる
削り鉋機械の刃は一枚六万円だと!
切れるぞ、真剣だよと、、
新品に替えて綺麗に削ってやると言われ
興味津々で作業を見ていた
この機械一台600万円
社員に給料を払い
元手を取るのにどんだけ大変かわかるだろ?と
方言で話すナイスな製材所の社長
生きるリスクを真剣に聞いていた
いつも優しい人だ
だからオレは値段の交渉はしない

全部の板を綺麗に削ってくれた
4メートルの長さの檜の板をたくさん積んで
家路に帰る
明日は家の棚を二発作らなければならない

家に帰ると職人さんは皆帰っていた
きちんと掃除をして
床まで磨いてくれていた

作る仕事の人は美しい
仕事を見ていていつもそう思う
彼はミリ単位で、オレが納得いくまで
丁寧に削ってくれる
何も話さないけれど
それがいい