吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

何でも聞く人、何でも観察する人

昨日の深夜、仕事帰りに腹が減り中華屋
後ろの席には、ゲイのアベック
オレが喰い出すと同時に話喧嘩が始まった
身体のごつい女言葉の男VSやくみつる似男
聞きたくないけれども聞こえてくる
どうやら女言葉がやくみつる似に
ヤキモチを焼いているようで

人が良すぎるのよ!
あの人の何処にカリスマ性があるの?
私は、あなたに全部話したいのっ!
と、なんだかややこしい雰囲気
やくみつる似も困った模様
オレも、気を使い
全く聞こえないふりをする
いろいろあるさ

最近の世の中では
何でも聞く人が多い

さっきも、中年男がカレーの大中盛りで
忙しい店員を呼びとめ
ライスの中盛りはどのくらいですか?
と、聞く
ライスのおかわりは自由ですと店員さんが言う

じゃあ中盛りのやや多めでと言う
おまえは、アホか?と
殴りたくなる光景だった

うちの店でも
おまかせ500円というメニューがあるが
殆どの客が、おまかせは何ですか?
と、聞きなさる
店員は、おまかせはおまかせです
と言う
あっそうですか、、と、なる
カネを払う客なんだから
なんでも聞けばいいと思っている

会話というものは
何でも聞けばいいというものではない
話す相手の、今の状況
どのような存在か、心持ちの状況
自分が、こういう事を聞いて
はて、どう受け答えるだろう?
互いに、どう嫌な気分をせずに
さらっと話せるだろうか?

考えてから話すということは大事だ
“人に気を使う”
という言葉は
そういう言葉でもある
昔から、従業員には
気を使え、
自分の頭で考えてから
気を使えと教えている

自分目線でしか
物事を思えない人間は
狭い領域の中で
自由気まま風に暮らしていく

その景色を
じっと観察している