一年前の白内障の手術で
両目の瞳にレンズが入っている
もう、眼鏡がなくても
遠くまで明るく全て見えるが
どうにも落ち込んでいる
夕刻から夜になると、老眼鏡をかけていても
本の文字が読めなくなった
おそらく瞳のレンズの影響だと思う
まるでデジタルのように
景色は映っているけれども
アナログ的な
微妙な見え方ができなくなった
薄暗い明かりの中では、全く本が読めない
以前に戻して欲しいけれど、もう無理だ
全部が見えなくてもいいから
見たいものを見たいのに
身体の一部分が
もう自分ではないと思うと
生かされている気がする
昨日、娘に眼が真っ赤いけだぞ!と言われて
眼が真っ赤に充血していることに気づき
眼科へ行ってきた
再手術かなと思ったけれど
毛細血管が切れて充血しているだけで
レンズは傷ついていないと言われ
しみる目薬を処方された
早めに床に入り眠る
丹波山で蕎麦を食う夢を見た
丹波山村は、遠くないけれど行ったことがない
朝起きて
いつもの如く、気になるので調査だ
軽トラに乗り込み国道411号線
36キロ先の丹波山村に向かう
丹波川の渓谷沿いに延々と山林が広がる
標高1000mあたりで大きな富士山が見えた
山を降りると集落が見えてきた
こんな場所に、誰がどうやって住み始めたんだろ?
大昔のこの辺りの民俗学を知りたい
どうやら、大昔の金山を掘る職人衆が
村を作ったという噂があるそうだ
丹波山村で蕎麦屋へ行くが
今日は休みだと言われがっくり
小さな中学校があった
のどかで良い雰囲気だった
帰りに春駒で有名な甲州市塩山一ノ瀬高橋へ向かう
家の近所のおっちゃんがここで育ったと言っていたので
見に行ってみることにした
走り出すと凄い標高だった
まるで獣道の様な林道だった
あんた、ここで育ったって?
どうやって麓からここまで来て住めるの?
と、思う様な山奥だった
道路はないだろうし信じられん
民家は数件、完全なる過疎の村
鹿も熊も出るだろう
あのおっちゃんが言っていたとおりだ
小学生から軽トラ運転して夜になると
親父を迎えに行ってたそうだ
往復したけれど誰にも合わなかった
車が一台こっちへ向かってきたとき
熊かと思ってドキッとしたし
景色を撮ろうと車を降りたけど
熊が怖くてキョロキョロしてしまうし
いやはや自然は恐ろしい
帰り道の紅葉がだんだん濃くなってきて
ああ、なんとも美しいなぁと
感動してしまった
何も喰っていなかったので
塩山の日の出食堂でラーメンを食す
この店のラーメンは味が薄くて好き
ラーメンは550円まっとうな値段だし
老夫婦はいつも仲良さそうだし
主人はオレみたいにやる気がなさそうで
テレビ見ながら寝てて良い感じだし
こたつもあるしね
こたつの前には家庭用の冷蔵庫とテレビで
こたつの真横には、でっかい炊飯器がある
マスクもプラ板も何も無いしね
今日は、スープがぬるかったけど
オレは全然気にしないね
美味しかった
ごちそうさまって言って帰った
何も表現しない
こういう店が最高だな、ずっとあればいい
気分良いよ