吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

虎の穴とケツの穴


地獄の芽吹きシリーズ

昭和30年代の男
今を生きる
僕らは地獄シリーズで育ったね
仮面ライダー、タイガーマスク
地獄からの使者、孤児院のヒーロー
地獄の虎の穴、ケツの穴
アメリカのKISSでさえ地獄シリーズ

今でも
地獄と聞いただけでワクワクするし
希望を感じるだろう
ケツの穴と聞いただけで
ヒリヒリするし
ガッツを感じる
な?そうだろ、、

昭和30年代の男のアナルには
極太な夢と希望が突き刺ったままだ
だからこうして生きていけてる
諦めちゃいけない
そう教わったからね
返さないとね、、
これが、ガッツなんだ

オレのヒーロー藤岡弘
若い頃、、
池袋でオレの珈琲を飲みながら
やさしく”美味しいよ”
と、ポツリと声をかけてくれた
身体が震えたよ、、
若手のオレの眼を見てね
“熱く生きろ”と優しく語ってくれた
生涯、呆けても何度も言うだろう
熱く生きろだぜ、、
ずっとその言葉を信じている
ヒーローだから

こんな偽物の時代に生まれていたら?
考えただけで、ぞっとする

夢と希望は、転がるように
日々の地獄シリーズに溢れていた
差別、友情、貧困、憎しみ、優しさ、暴力、弱者
その時代には、全てが備わっていて
善も悪も一種共同体の世界だった

醜い暗黒の世界にも
真っ赤な美しさが一個あったし
泥の様な、吐きだめの世界にも
優しさが一個あった
本物は、
いつでも圧倒的だった

強い奴は、弱者を守り
弱者は、ボスに付いて行く
その関係性は、まともで
互いに嘘はなかった

何が言いたいかって?
芽吹き始めているんだよな春が

君のケツの穴にも
まともな誰かが、
希望の杭を撃ち込むさ
諦めることはない
上品な穴を開とけばいい
いつでもフルオープン
打ち込まれればいいさ