吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

姿勢よく暮らせ

レシプロソーが届いた
う〜っと唸っている
何かをつかまないと起き上がれない
よろよろの腰の具合と相談する
これから雨が続くから
行ったほうがいいな
よしっと覚悟を決めて道具を積んでゴー

大刃を差し込む
説明書は見ないでバッテリーをぶち込んで
グイ〜ンと動かす
お〜すげぇ、試しに栗の木を切断
うぎゃ〜っスルッと切断された
よしっと気合を入れて
伐採開始
徐々に太い木を切ってみる
バウンドに気をつけながら
腰に負担がかからぬ方へ体重移動
バキバキバキッと音を鳴らして
大きな木が落ちる
木屑に紛れながらも
すげぇな〜っ伐採っと感無量

業務用の掃除機で
家の中の埃を吸いまくる
店舗の土間も吸いまくる
来週は、職人さんが大勢で
工事の下見の打ち合わせ
なんせ、いつもの経費削減なので
一階の畳24枚、自分で外して
捨てるか保管しなきゃならないし
工事で出た廃材は、全て軽トラに積んで
自分で捨てに行く
できる事は全部自分でする
溢れる金があるのならいいけれど
とにかく安く仕上げるために工夫する

すぐに工事に取り掛かれるように
下準備をしておく
車も敷地に何台も置けるので
職人さんも周りを気にせず楽だろう
家の構造は、少しはわかるので
全体的に、いかに開放的に造るか
話し合うつもりでいる
頭の中では完成しているけれど
途中で変えるだろう

工事が始まる前に
材木をおける小屋を作っておこうと思っている
燃し木と薪をたくさん切断して
たくさん置ける場所

冬までには、外の畑の前の
景色のいい場所に広めの小屋を作り
残った畳を敷いて
小屋でストーヴを焚いて
炭で魚でも焼きながら
小さなランプを灯しながら
静かに酒を呑めるようにしたい
腰さえ丈夫になれば
ガンガン動けるのになぁ、、
すべては上手くいかないものだ
焦る事はない

帰りは、
ロバート・レスター・フォルソムを
聴きながら帰った
このフォルソムの
情けない歌声の感じが昔から好きだ
なんだか彼は、
いつも何かで失敗してそうで
他人のような感じがしないのだ
忘れ物も多そうだしな、
ロバート・レスター・フォルソムには
失礼な話だけれど、

やっぱり、、
どこか抜けてるようで
いつも必死でもがいている人がいい
彼の音楽には
少しだけ、天に伸びていくような
小さな希望を感じるから
たまらなく好きなのだ

音楽は、間と拡がりだ
家も思想も全部そうなんだろな
腰を治そう