吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

蛇は縁起がいいけど逃げた

昨夜は、遅くまで起きていた
そわそわして眠れなかった
昼から雨が降るので
峡南の草刈りを早く済ませないといけないとか
腰の具合がよければ
レシプロソーで森の伐採を考えると
眠れなかった

ぶっとい枝が折れて
バリバリと唸り崩れ落ちる瞬間
闘っているようで
男には、たまらないのだ
ざまぁみろとは思えない
自然は怖く見事だ

小さい頃からの親友が
最近、畑を借りて野菜作りを始めたと
嬉しそうに画像を送ってきた
自然に触れる生活は素晴らしい
トマト作りは難しいぞ、と送り返した

男は自然に回帰すると、
知っているかの様に誰かが言う
アウトドア、自然派に向かっちゃうんだ
と誰かも言う

歳をとるたびに
見たくもないことも
聞きたくもないことも入ってくる
そして自分の色で
何事も選別して生きていく
それが、この国のやり方
カタログの32ページみたいな日々が続き
探しながら踠きながら生きていく

そう、暮らし全部に飽きてくるのだ
何もかもが成れの果て
出来合いの全てに
何もかもに、もういいよと
飽きてくるのだろう
憧れるのは、、
新しい方向へ向かう勇気
生き道のレールの切り替え信号機
それは、
アウトローに憧れるような
小さい頃からの男の姿みたいだ

俺の好きな数々の人たちは
みんなアウトロー
そして自然に向かった

例えば、白土三平もソローも野澤一も
皆、自然を愛し人を避ける様に
自給自足に焦がれ
自然に向かい、森に向かった

借り物の畑でも何でもいい
自分の思考景色を変えること
大切だと思う

そして伐採
気持ちの伐採、自分の伐採

今日は、パーフェクトだった
午前に草も刈り
森の伐採を終えたら雨が降ってきた
道具を洗い、長靴を洗い
虫が獲物を取る瞬間を観察できた
見たこともない虫の生き抜く姿
獲物を殺す瞬間
睨みながら観察していた

車で帰路に向かうと
殴りつける様な大雨
見事にパーフェクト
自然を読めた一日と喜ぼう
ルーリードの獲物を睨む様な
眼光が好きだ

Perfect Day 
家に戻りアイス珈琲を作る
小ぶりなガラスのグラスで飲むと美味しいな