朝、目玉焼きを作り食す
大好きなのだ目玉焼き
この時期になると
採れたての桃が玄関前に置いてある
誰が置いたのだろう?
と、移住して来たときは
くじに当たったような気分で驚いたが
今朝も置いてあり
おっ、時期だな、てなもんで
美味い美味いと食すだけで
自分は、慣れてしまっている
誰が置いたかわからない
宮本常一の名倉談義の
夜遅くまで畑を耕す男の話に似ていると思った
男の畑の前の家が
夜遅くまで灯りをつけていた
灯りがあるので男は鍬の先まで眼が届き
夜遅くまで作業できた
家者は、
夜遅くまで畑を耕す男を見ていて
少しでも明るいと耕しやすいだろうと
男には何も話さず
毎日夜遅くまで灯りをつけていた
後から男は、その話を他人から聞き
そうか、知らなかった
ずいぶん夜遅くまで灯りをつけて
寝るのが遅い家族だなと
思っていたと言う
昔の寄り合いから生まれる
人々のあたりまえの優しさである
相手に気づかせず、さりげなく
あたりまえのように生きる人々
何も求めず暮らす
玄関の桃もそういうことだと思う
人の思いは大事にしたい
峡南
大工さんに凍結しておいたお茶を持参する
皆、蒸し暑そうだったから
工事の流れでは、違う部分も出てくる
人に自然体で入り込むのが昔から上手い
人は、自分からきちんと向かうと
たいがいの人は心を開く
話しやすい関係にしておくとは
何よりも大切
ささっと向き合う手法
ココをこうして欲しいとか
細かい指示を出しても
大工さんは、嫌な顔もせず理解してくれる
天井に
50キロのサンドバッグを吊せる
太めの木を入れてくれとか
ここに棚を欲しいとか
作業の進行を見ながら
さささ〜っと話しかける
大工さんには、
それぞれの段取りがあるので
その隙間を狙うわけだ
一階二階とオレはさささ〜っっと
凍結茶を配り
おばさんの様に動き回る
良いモノを作るには
人を見ることだ
60kgの薪ストーブが届いたので
電気屋さんを捕まえて
さささ〜っと運ぶのも手伝ってもらう
コンセントの配置の細かすぎる指示もするし
要らぬ電線は電柱から外してくれとか
諸々と忙しい
家に戻ると耐熱煉瓦が届く
余りの板で薪ストーブの台座を作る
泥の様な汗を掻きニスを塗る
眼鏡石の木枠も制作する
この先、生涯
金をなるべく使わず
作れるものは、タレでも子供でも何でも作る
我が道ワイルドで行こう
80歳になって
いや〜馬鹿な人生だったなぁ〜と
自分に惚れ惚れと生きていきたい