片付け日
木工部屋を整理
端材の山、金属類
使わないもの軽トラ満載
環境センターへ持ち込んで処分
大きな自家製スピーカーも解体
真空管アンプも片付けた
もはやこの世の全てはデジタル
アナログで聴く術はない
ならば、
小さなBOSEのミニスピーカーだけ
音にこだわり続けたけれど
もはや、音質云々よりも
遠くで小さく鳴っている方が心地よい
歳と共に考えは変わる
それでいい

朝、小さな村の物語イタリア見る
羊飼いのレナード・パストラーノ
彼は、小さな頃から読書が好きな詩人で羊飼い
65歳で引退して一人で静かに暮らす
彼が詩を読んでいた
”我ら、さすらいの羊飼いの精神は
つねに深いところにある
日々、夜明けの光に見惚れ
日々、神秘と出会う
誰が、
虹の本当の色を知っているだろうか
誰が、
羊飼い以上に今を生きているのだろうか”
美しい景色だった
腹が減ってきて
急に唐揚げが喰いたくなった
車で15分
中国人の中華屋へ行く
前に、ここで炒飯を食っている時
隣客の夫婦が、
唐揚げを美味そうに食っていたのを思い出した
持ち帰りで唐揚げを頼む
出来上がりの唐揚げを見て驚いた
あんた、量が多すぎる
もう勝負するしか無いと思い
麦酒を呑みながら闘う

中国人は、やりすぎだ
ごつい唐揚げが10個
一人で喰えるわけがない
三人前はある
必死で5個食べたけれど
もう、無理だった
呆然と唐揚げを眺めながら
なんで、こんなに盛るのかね
もう唐揚げは見たくない
飽食の国ニッポンか
ずっと胃が痛くて気分が悪い
何もかもが、やりすぎだ
あいも変わらず失敗だらけ
