
煎茶パック、お米200g、卵二個、刻みネギ、納豆
鞄に入れる
愛車チャリンコ・マサヨも積んで
甲府ワンルームマンションに向かう
毎回、都会の外食ばかりで侘しくなる
ワンルーム食事も侘しくなるのか?実験してみた
気分は、キャンピング

大丈夫だった
シンプルでいいが、道具が無さすぎて、、
飯も掬えない
でも、不便は楽しめる
無い中で過ごすことが大切だ
なんでも、揃えないほうがいい
最近、気づくことばかり
オレはなんでもやりすぎるやりすぎた
なんど気付けばわかるのだ、、
馬鹿者愚かな人生よ
さて、全てを無くして症候群が
冬将軍とやってくるわけだ
シンプルな朝ごはんを食べて
エスプレッソを飲んで出かける
自転車で、荒川橋を渡って470円の草津温泉に行く
川沿いを走るのは気持ちがいい
ジャンパーを忘れたので少し寒い
今日は、ずいぶんと混んでいた
熱湯にも浸かってみた
猛烈に熱くなり外に出たらポカポカだ

小学六年生からの遠く離れた親友の
とがみくんから東京ローカル・ホンクの
14年ぶりの新譜が届いた
オレといつも遊んでいたとがみくんは
絵が天才的に上手だったので芸大に進み
そのまま独立してデザイナーになった
その仕事以外、
組織で働いたことの無い彼は、まさに芸術家
真逆のオレの生き様と
互いに、影響し合って生きてきた
昔海風で、ギャラを払ってチラシを作り
プロの演者、音楽家、落語家、漫才師エトセトラ
色々と自分で企画して、手配して券を売り
プチ舞台公演のようなことをしていた頃がある
あの頃は、自分の飲食業の仕事に飽きてきていたので
なるようになったわけで、、
そのチラシやらポスターやらを
とがみくんに任せていた
海風の印刷デザインはずっと彼が29年やっている
印刷代以外にギャラを取らないので
缶ビールを一ケース送ったりしていた
どんな感じに仕上げたい?と彼が聞くと
オレは、わざと抽象的なアイデアを出す
哲学と同じで、答えが無い
彼は、直感でオレの感覚を探り当て
毎回、すごい景色を描いてくる
以前、とがみくんを東京ローカル・ホンクに
いいデザイナーだよと紹介した
店のライヴも飽きたからやめたので
それっきり彼らとは、関わり合いもなく
音沙汰はなかったけれども
とがみくんは、
ずっとホンクの専属のデザイナーみたいになっていて
新譜のジャケットもすべてデザインしていた
それが届いた
とても嬉しかった
いい仕事したなぁと褒めたら
”フッカンが紹介してくれたおかげだよ
ほんとに感謝してるんだ”
と言ってくれて
なんだか居心地が悪く恥ずかしかった
少しは役に立てて嬉しい
いろんな人に聴いてほしい最高のアルバムだ
彼らには日本のWILCOになってほしい
彼らと酒を飲んでいる時
二時間ほど酒を飲んでたけれど
リードギターの彼は、
二時間呑んでて一言だけ喋ったほどの無口
その彼が、今回参加していないのが残念だけど
”辞めたわけではない”と言っているそうだ
それは、喋ったんだと笑ってしまった
いろんな人に聞いてほしい
日本の音楽は聞かないけれども
景色が見えてくる本気のアルバムだ
ぜひ買って聴いてください