吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

ランニング・ハイ

昨日の夕焼けはキレイだった
明日は快晴だろうなと思ったら
その通りだった

大都会へ向かう中央道も
すすすいすぃ〜っと
気持ちの良い快適ドライヴだった

このまま旅路に出ようかしらん
と思わせる様な心持ちの良い景色だった

静岡県の藤枝市で小学生の登下校を見守るために
「ランニングパトロール」というのを始めたらしい
日々、ランニング好きの人が協力して
黄色いジャケットを着て走りながら
子どもたちに
「車に気をつけてかえってね〜」とか
「こんにちわ〜さようなら〜っ」と
優しげに問いかける

色々とやるもんだなぁと
ぼ〜っと見ていたのだが

どうも
近頃の若手は、こういう企画を
真面目にやりすぎというか
走り方も声のかけ方も全く
面白さが無い
素人でももう少し
くだいた感じでできんかねぇ〜
普通にランニングして声かけてどうすんだ〜?
子供が怖がるぞ
と、突っ込んでしまった

案の定、見ていたら
子供は声をかけられて
ビクッ!!として
あわあわとなり
慌てて走り出した

ボランティアは、それでも走りながら
「気をつけて帰ってね〜」
と、声をかけるが
子どもたちは真顔
慌ててまた走り出す
爆笑してしまった

人間は本能的に
敵に追われると走り出す
あたりまえのことだ
この走り出す子どもたちは
動物的本能が
まともだということだ

それも気づかないような
走るボランティアの大人は
いいことをしているのだが
もう少し
人間としての本能的な観察眼を
磨いたほうがいい

おそらく
枠組みの中の機械慣れしすぎていて
魂の部分で一瞬で掴み取り
一瞬で放し捨てる
という動物本能の意識がぼんやりと
してしまっているのだろう

どっちにしろ
機械文明の中でも
人間は人間なのだ
本能を磨くべきだと思う

そういう人間は
この様な
人間の音と音の粒の隙間で
大きな景色を描きながら
人間の肌が触れ合う様な
美しい作業は無理だろうな