吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

流氷

こないだ大雪だった大月
いろんな街の人々の生活
その景色の向こうに見える富士山の風景が好きだ

富士山はいつも語らず圧倒的で迫力がある
物凄く賢く、近づけない雰囲気を感じる
覚悟はできているんだろうな?と
見るたびに言われているような気がする

大昔からそびえ立つ富士山は
今の日本人を見てどう感じているのだろうか?
そんな事を考えながら家路についた
帰った途端、山からの吹き下ろしの暴風が
ぐお〜っと叫んでいる

お山さんは
今日も機嫌が悪いようですなと言いながら
珈琲を淹れて風の音を聞く
遠くで犬が吠えていた

2月からもまた時短営業が続きそうな感じで
モヤモヤとした日々が続きますな

時短ならばと
閉めているお店も多いようです

うちは少しでも来てくれるお客さんがいるのなら
店は開けておこう
バイトが少しでも稼げるように
得意先の酒屋さんや肉屋さんに少しでも
お金が回るように頑張らなければならない
もう25年もやってきたんだから
淡々と続けることだ

酒屋さんは
何か言うとすぐに営業が来てくれて
対応してくれるし
そういう得意先や働く人がいるから
居酒屋は成り立っている
アイラブ居酒屋だ

お客さんも
家で飯を食いながら
籠もって酒を飲むよりも
健康的でいい

距離を開けて
小さな声で静かに騒がず呑めばいいと思う
オレもそうしている
この国には
どうでもいいことを言い合いながら
いらない幼稚な情報が多すぎる
できるだけ遠くの景色を見ていよう

オレの歴史の先生でもある
保阪正康が、昨日言っていた

「感性だけで物を見ていると
物事の本質が見えなくなる」

その言葉を一日ずっと考え
心に入れる

強風の中
習字教室から走って帰ってきた
うるさいほうの娘が
今日はいい感じで書けたぞと
見せてくれた

オンザロックで水になれ
自然の流れに逆らうな
と、富士山に言われているようだな
上手に書けたぞ

今日も飽きずに酒を呑む

Jake Xerxes Fussell & William Tyler / Highway Anxiety