吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

Berlin Hot

昼前にプール
回数券を取得
やることはいつも同じ
100m水歩き、100m泳ぎ
これをセットで3発、水になる
八分の疲れでやめる
これ以上はやらない
息を整えてシャワーを浴び
温泉湯3発車積にて帰る

水泳は全身運動
水に浮くだけで今日の身体の状態がすぐわかる

一番美しい身体は
ボクサー?違う
腹の割れたキン肉マン?違う
運動で造られた身体ではない

素晴らしい身体は
部分的に筋肉を鍛えていない身体
今まで見た中で最も素晴らしい身体は
サバニに乗り込み、船を操り働く
素潜り漁の男

常にバランスを取りながら
無駄な動きはせずに
全身を使いながら働くから
魚のように全身が締まっていて
海の太陽を浴びているので
褐色の光るような肌をしている

オレはホモじゃないけど
働く男の美しい身体だった
運動でいくら鍛えても違う
あの身体は作れない
散歩もいいが、水泳のほうが
全身に効いている感じがする
オレの場合
全ては夜酒を美味く飲む為
そんなんでいい

昨日は東ベルリンを旅する

ベルリンの壁が崩れるまでは
昔の首都、東ベルリンはロシアに支配されていた

写真の彼
自分で作ったホッドドッグ製作機を身に着けて
ホットドッグサンドを焼きながら
路上で売っている
背中にはガスボンベを装着して
ウインナーを焼きながら歩く
雨の日と暑さよけに
頭上には傘をセッティングしている
素晴らしい生活の知恵だ

今日は風が強すぎて
傘が壊れてしまったんだと笑っている
壊れた傘が良い宣伝になっていいだろう?
ガスボンベを背負っているから
いつでも死ねるしさ

今日は200個売りたいんだ
と、やる気満々だった

靴屋職人ではなく
スリッパ専門職人の店
全て手作り
ラクダの絨毯毛を使い
一個一個叩きながら作っていた
父と息子

継いでくれる息子を誇らしげに
紹介する父親
こんなに父に褒められたのは
初めてだよ
と息子が笑う

いいね
おい息子、そのスリッパ
オレにくれ

Mountain Man / Field Recordings