吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

きっちり並んでほしい

ザ・桜
街の人工的に植えられた桜の景色よりも
山桜の無垢な景色が好き
桜を横切り、風を抜けて
今日もチャリンコ男は行く
ゆっくり景色を感じながら魚屋へ

鯖が良いので、鯖〆
牡蠣も大粒だし
まぐろも鰹も旨そうなので仕入れすぎた
まぁいい
毎日、魚屋さんに昨日はどうでした?
と、聞かれる
居酒屋に客が入らないと魚屋さんも困る
繋がっているのだ
まだまだ、営業は九時までだけど
お客さんが、少しでも喜んでくれたら嬉しい
こんな状況でも、店の客は理解のある方が多い
何も説明しなくても時間を気にしてくれる
でも、客を急かすような雰囲気は作りたくない

気になっている
夜の終電の頃には青梅駅に6台の車両が集まる
始発と同時に次々と行ったり来たりが始まる
一体、車掌さんたちは終電頃にやって来て
どうやって、家に帰るのだろう?
最近、そのことが気になってしようがない
駅で聞いてみたいけれど
頭がおかしいと思われるのも困るし
散々、駅周辺を見ているが
駅員宿泊施設はないし
女性の駅員さんもいるのだ
気になるので、深夜にイトウに電話した

全部説明して
おまえもどうやって帰宅しているのか気になるだろ?
中央線なんだから
家が日暮里とか、四谷とか東小金井とか
そういう人はどう帰ると思う?
タクシー代なんかすごい金額になるじゃないか
オレは考えたら眠れなくなるから
おまえ今から聞いてきてくれ
と、言うと
あ〜また始まったと
たまらん感じで
イトウが申した

しらん、従業員用のバスで帰るやろ

ありえない、そんな臨時バスなんか
出るはずがないし
駅前にも
バスが遅くに停まっている景色はない

もう、直接聞くしか無いだろう
聞きたいことが山ほどある
オレは毎日後尾の一両目で
副操縦士をずっと観察している
到着すると人が入れ替わる
交代の人は、線路をまたぎ
ささっと解らぬように
プレハブのような秘密の小屋に向う
その小屋で、一体何が行われているのだろう
花札をしているのかもしれないし
秒単位の精度の良い
でかすぎるデジタル時計は絶対あると思う
あ〜気になるなぁ
教えてほしい四月