吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

鷺師

朝の散歩中鷺を見つける
彼は我が家の周りに毎年来る
野鳥としてはでかい身体
屋根の上でぼ〜っと遠くを見ているので
通りすがりの人に飼っているのか?
と、言われたことがある

遠くから家の上にいる姿が
見ていてとても恥ずかしい
家賃くらい払えと言いたいものだが
太陽さんさんのうちの屋根は
彼にとって温かくて心持ちがいいのだろう
良いことがあるかもしれぬと
来るたびにお祈りしている

昨年は、初めて二匹?2羽で来た
遂にカキタレができたのか?それは良かった
頑張って繁殖に精を出すが良い
と思っていたが
ん?彼は彼女で、雌かもしれないなと思い
そうなるとややこしい関係になるな
と、思っていたら
今年は一人だった

きっと二人分の食探しにも疲れ
恋愛という夢の世界から
現実の生活に変わり
鳴き声が嫌いになったり色々あって
性格の不一致ということで
別々に暮らしましょうと
一人の道を選んだのだろう

寂しい限りだが
春だしな、
あんたも色々あるよな、、
と、思いながら鷺を尾行していると

あ〜っうっとうしい!と思ったか?
さささ〜っと、飛び立ってしまった

あ〜行っちゃったと
とぼとぼ歩くバカ男の図ありし
春はみんな忙しい

我が家の春も忙しい
下の娘は、中学生になるし
上の娘は受験生になる
制服代やらなんやらでえらい金がかかる
制服なんて中古でいいだろ?と思うし
毎月の積立金とか給食費とか大変だ
もう少しこの国は子育てしやすい国にしないと
結婚しても、みんな子供を産まなくなるだろう

卒業式くらいは
ピシッとスーツでオレも行かないとな!
と、言うと、、
あ〜いいからいいから
来なくていいからねと言われた
なんだかんだと体勢に文句を言いそうだから
来なくていいらしい

なんだかなぁと
捨てられたような
男親の虚しさを噛み締めている
まぁ、行事物は疲れるから
良かったとする
みっともない面で
カメラ片手に我が子を追うなら
鷺を追うていたほうが楽しい