吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

規格と数字と目眩

夏のような朝
シャツでも暑いこの時期は
何を着れば良いのかわからないな

散歩に出ようとすると
この春中学生チャレンジの娘が
ニヤニヤしながら家を出てきた
制服姿でランドセルを背負っていなかった
初めて見る学生服姿だ
おっいいねぇ〜
いいじゃないいいじゃない
と褒めると少し照れくさそうに
約2キロ先の中学校へ
行ってくるねと手を振って
てくてくと歩いて行った

後ろ姿を見ながら
時間が過ぎるのはあっという間だなと
なんだかこの眼の前の景色のように
どんどん離れていくようで
少し寂しい気分になった
あんなにやんちゃで
毎日ぎゃぎゃあ喚き散らして号泣して
鼻くそ掘りの名人だったのに
こんなになっちゃうんだなぁと
またまたしんみりしてしまった

ずいぶん暑くなってきたので
アイス珈琲を2発仕込んだ
もうすぐ小屋にも暑くていられなくなる
今のうちにやることをやっとかないと
移民の民のような心持ちである

新店の設備機器の注文で忙しい
給湯器や洗面台、トイレ
色んなものが部品不足で入ってこない
色々探してなんとかあったが
女子トイレの便座が無かった
トイレはあるが便座がないと
えらいことになってしまう

必死で探して一つ見つけて注文できた
トイレは綺麗じゃないと駄目だし
ややこしいトイレも駄目
トイレの掃除の行き届いていない店には
女性は行かない
トイレはシンプルに清潔に
気をつけなければいけない
全てのややこしい設備発注を済ませたら
ようやくスピーカー造りが始まる
まだ頭の中でスピーカーの音は響いていない
疲れているようだなと思いながら
ラオス豆の濃厚なアイス珈琲を飲む