吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

風鈴の音色

金曜土曜は、駅に向けての行列
ヒガコ地域のお祭り
ヨーヨーや色んなイベントがあるとのこと
子連れの行列でした
あんたら暑い中、そのために並ぶの?
わたくしには、到底理解できない景色でしたよ

我が子が幼い頃も並んだことはない
ディズニーランドも勘弁してくれと
行かなかったが、子が大きくなってから
一度だけ連れて行ってもらったことがある
けれども、しんどいので一度も並ばなかった
並んで見るようなものでもない
それを見るためにTouchしたの景色だけ

毎年、南口は花火大会があるので
大勢人が集まる
大勢集まると、じつに鬱陶しい
店屋は、儲かるかもしれないが
祭りのノリに店側が合わせたくはない
店の普段の景色が荒れるし
その時だけのリズムが次の日しんどい

休んで畑仕事でもしていようと思うていた
花火大会は、ロナで中止になって
お祭りだけになった
まぁ、大丈夫だろうと営業したけれども
なんだかお祭り騒ぎで
やはり鬱陶しかった
子連れのお客さんが
飲み物やゴミを持参で来た
あたりまえのことだけれど
ゴミは、お持ち帰りくださいと言う
何処に捨てればいいのですか?
と、聞いてきたので
びっくりして呆れ果て
自分で処分してください
と、だけ答えた
怒っているわけではない

今の日本には
何事も自分で考えて
自分で責任を持つという
あたりまえの風潮が壊れかけている
なんでも、準備するのがあたりまえ
聞けば、なんでも答えることがあたりまえ
それが常識だと思っているのだろうか?
オレに言わせれば
常識が非常識極まりない日本に
なってきたなと思う
日本人全体の風潮に疑問を感じているだけで
お客さんに何も問うているわけではない

来年からは、祭りの時期は店を休んで
涼しく空気の良い田舎で
昼から酒でも呑んで寝ていよう

深夜、高速を飛ばし自宅に帰り
汗を流して
久米仙の古酒ロック35℃を一杯だけ
ガツンと呑んで寝る
男らしくて好きなのだ

朝起きたらテーブルの上に
剣道に燃えている娘の道具があった
うわぁ〜本物だ!
かっこいいなぁと撫でた
革の部分と綿生地の境目の所が
しっかりと縫い付けてあって
さすがだなぁと
惚れ惚れしていた
闘うための道具だな
革に油を塗ったら格好いいぞ
と娘に問うたら
乾かしているのだから
余計なことはするなよと
叱られる

暑い中、庭と畑の草を観察して歩くと
すぐに刈れと言う感じでもなかったが
あまりに家中皆が暑がっているので
床下の重いすだれを汗だくで取り出して
南の外窓に取り付けた

夏になると
オレには毎年この作業がある
今年は、店が忙しく作業が遅れた

すだれを取り付けると
すぐに涼しさを感じられる様に
家族に窓を閉めろ〜っと叫び
うりゃ〜っと消防士みたいな気分で
ホースで水をぶち撒ける
すだれの汚れと蜘蛛の巣や窓の汚れが
キレイに流されるのが嬉しい
家の周りには家がないので
叫び放題、ぶっかけ放題だ
開け〜っ!と窓を開ける

サッシの網の中で
喜ぶように水滴が弾けているのだ
ダブルの風鈴が風が吹くと
ステレオで鉄の音を響かせている
風と水と風鈴
あっという間にカンカン照りで乾く

そして、女子部の昼寝
寝顔が気持ちよさそうだった

我思う家主とは?

男は、何でもできないと家主とは言えない
男女平等、ジェンダー問題やら
色々語る方もいらっしゃるが
男という生き物は
家族の中では、スーパーマンだ
相談する前に率先して行動

重いものも軽いものも
必要な時分を見計らい皆の気分を考えて
今というとき
それこそ準備しておいて
必要なものだけ
魔法のごとくささっと取り出し
作るのだ

己、自ら率先して
無償の愛で人に尽くすものだ
自分のことよりも人
目の前の人に無償であること
人が喜んでくれれば
それでいいだけ
溢れる優しさとは?
そういう具体的な
わかりやす〜い行動だと思う

でける男は
あ〜だこうだと説明意見をする前に
子作りから笑わせから
な〜んでもできる
スーパーマンを目指すものだ
できなきゃ
一生頑張っている姿が本物だ

幼少時代から
憧れのウルトラマンやタイガーマスクで
散々知識を学んだのだから
できなきゃ馬鹿だ
男女平等や、ジェンダーなど
風鈴の音と、響く愛があれば
どうでもいい話だな