吐きだめ日記 Part2

海風店主 深堀貴司

世界のウッドデッキ

10年前
都会から家族とこの場所に移住してきた
一人者なら
余裕のよっちゃんだけれども
家族に、田舎への移住を説得するのは
なかなか、男として責任と勇気がいるもので
女性陣を説得するのは結構大変だった
今思うと、運がいいだけで
今の家族は
死んでも都会へ戻りたくは無いと言う
何だそれ?である

越してきて
庭に洗濯物と布団を干せる
広いウッドデッキが必要だった
業者に頼むと莫大な金がかかるし
すっからかんでオレには金も無かった

水平基準という世界を初めて知って
素人ウッドデッキを一週間かけて作った
頑丈で水平だけれども
あの頃はあの頃だ
雨に濡れて
ずいぶん防腐剤が剥がれたので
たしか娘と5年前に塗った

また塗装が剥がれて
ずっと気になっていたけれども
塗る暇がなかった

何年かぶりに
今日ようやく塗れた
なんとかこれで5年は持つだろう
一人で塗ったから二度塗りで半日作業
天気が良くてよかった

木材は手入れしていると長年傷まない
今やればもう少し良い感じで作れるけれど
無骨でいい思い出になっているから
これはこれで良い
後悔は無い

諸事情でしばらく
都会の仕事場へ行けなくなった
身体は復活なのに残念だ
心配だけれども仕方がない
アキシマーノの新聞も溜まり放題だな
悩みは尽きないものだ

此処は
朝方になると猛烈に冷え込むが
東北の過疎地の冬場の雪掻きを思えば
遊びのような暮らしだろうな

人生、色んな事を思えば思うほど
答えは出ないものだ
月の明かりを見ながら
月の裏の世界を
しみじみと思っている

夜遅いというのに
受験生は夜遅くまで勉強しているし
下の娘は
オレの横でティーン・エイジャーの
洒落臭いドラマを携帯片手に見ている

世界には
単一のそれぞれの日々がある